● 目 次
第1場面 宇宙人・空飛ぶ円盤について
UFO・宇宙人
コンタクトについて
UFOの目撃
直感は宇宙の核心にふれる
バイブレーションのちがい
魂の学びと惑星
地球は進化の道をあやまった
宇宙の法則
第2場面 地球の「世の終わり」がまじかに迫っていることについて
地球と人類の進化
進化の大周期
宇宙創造神
宇宙の儀式とワンダラー
第3場面 地球は地軸が傾き、大変動がおこることについて
地軸の変動
新しい地球の建設
百匹目のサル
第4場面 この� �は、天空に宇宙船が満つる時であることについて
魂の救いと地球再建の役割
宇宙船天空に満つる日
攻撃にきたのではない
天からの声は語る
信が問われる時
地球の外から
ノアの箱船
魂の救い
地球再建の役割
第5場面 新しい世はもう始まっていることについて
魂の成長
日常生活の中の新しい世の芽
光で地球をおおう
「思い」は地球を創る
新しい世の波動を語る
二つの輪が重なる時
イ=インタビュアー 渡=渡辺大起氏 1994年6月 信州蓼科にて
第1場面 宇宙人・空飛ぶ円盤について
UFO・宇宙人
イー はじめまして、私はIです。今日は、長年UFOの研究をなさっている渡辺様に「UFO」や「宇宙人」のことについてお話をうかがおうと思いましておじゃまいたしました。まずは、はじめのきっかけなどについてお聞きしたいのですが?
渡ー 私が興味をもちはじめましたのは、1950年代になってからなのですが、実は円盤というのは何万年も以前から地球に来ているのですよ。近いところでは、古事記には「天の鳥船」だとか、それから竹取物語には「空飛ぶ車」とかいう名前で表現されていますね。この竹取物語は映画になりまして、そこではUFOがクライマックスにでてきますね。これなんかのUFOの現われ方を見ますと、新しい時代がきたというふうに感じますね。
イー はあ、そんなに前からきているのですか。
渡ー そうなんですね。また、最近のアメリカなどでは1937年にダナ・ハワードという女性が、金星人のダイアンという人とコンタクトしたんですね。このダナ・ハワードさんとは、私がアメリカに行きました時にお会いしたのですが、私と同じような体験をしておられます。その次は、1947年6月24日にケネス・アーノルドという人がワシントン上空で自家用飛行機に乗っているときに、近くを9個の物体がいっしょについてくるのを目撃したんです。この人はそれを、コーヒー皿を裏返したようなものがサーと飛んでいたというので「フライングソーサー」とよんだんですね。それを日本語に訳したひとが「空飛ぶ円盤」とされ、その呼び名が一般化したんですよ。
イー それで「円盤」というんですね。
渡ー そうです。しかし実際は円盤にはいろいろな形がありまして、三角の形をしたものもあればね、ドーム型をしたものとか、そのほかにもいろんなタイプがあって、そりゃあもう各種各様ですよ。
イー そうですよね、葉巻型の円盤なんかも有名ですものね。
渡ー あれは母船と言ってたいへん大きなもので、長さが何キロメートルというものもあるんですよ。
イー そんなに大きなものなのですか・・・。そんな円盤が、近くの空に出現したらすごいでしょうね。
渡ー そりゃあ、みなさんビックリするでしょうね。
イー しかしそのケネス・アーノルドさんのみたものは、お皿の裏返し型だったのですね。
渡ー そうです。それでその目撃したことを彼は警察や消防署、放送局や新聞社などにぜんぶニュースを流したんですよ。そうしたら、いっせいに新聞などにでたんですよ。それでどうなったかといいますと、その新聞やラジオ局に「私も見た、オレも見た」と、たくさんの人が連絡してきてビックリしたんですよ。アメリカ国民は自分が見たものは本物だったと自信をもったんですね。
イー はあ〜、おもしろいですねえ。
渡ー しかしですよ、これより10年も前からNASAやFBIとかいった機関が、おおくのお金をかけて調査していたんですよ。
イー じゃ、もうすでにUFOの存在をアメリカ政府は知っていたのですね。
渡ー そういうことですね。今は一部情報公開されていますが、当時はまったくの極秘調査だったんですね。
イー なぜ極秘なのでしょうか?
渡ー それはいろいろな理由があるでしょうが、ひとつには、当時はUFOは敵国のソ連などの秘密兵器ではないかと思われていたんですよ。それと、あまり謎めいたことを公表して、国民を混乱におとしいれてはいけないという理由もあったかも知れませんね。
イー なるほどね。
渡ー その次が有名な、1952年にアダムスキーが金星人ホーソンと会見して、1953年に「空飛ぶ円盤実見記」というのを発行したんですよ。そして、54年に日本語に訳されたんです。この翻訳者の久保田八郎という人はかつての私の仲間で、英語がうまくて日本語の文章表現もすぐれているので、このアダムスキーの本は、たいへんすばらしいものになりましたね。このころより世界各地で、宇宙人とコンタクトする人がどんどんと現われてきたんです。しかも、アメリカ・イギリス・ブラジル・ニュージーランドなどは非常に熱心でした。そして多くの国が、国家予算を計上して調査していたんですよ。
イー 日本ではどうだったんですか?
渡ー 日本は国家としては調査していませんが、一般では1957年ごろから円盤に興味を持つ人や、円盤・宇宙人に関心のある人たちによって、それぞれ組織のようなものが作りはじめられましたね。その団体には、おおきく分けて3つの傾向があったのですよ。ひとつには円盤を研究するグループで、円盤が他の遊星からくるものではなくて、どこかの国の秘密兵器だというので、これを徹底的に研究するというものです。もうひとつは、いや円盤のようなものは地球上で作られるはずはない、どこかよその星からくるかも知れない、しかし我々の太陽系からくるとは考えられない、もっとはるか遠くから来るのではないか、だからもっと科学的に研究しなければならないというタイプ。最後のひとつは、円盤や宇宙人は あってあたりまえだと、そしてなにか彼らは、地球と友好を求めているのに違いないと、また、あれだけの高度なものを作っているのだから、もっと我々より高い知性と知識を持っているのに違いない、だから彼らから、おおいに学ぶべきものがあるのではないか、というタイプ。この3つができたんですね。
イー 同じUFOの研究団体でも、いろんなタイプがあるのですね。
渡ー そうです、いろいろありましてね、それぞれたいへん熱心でしたよ。その中で私は、一番最後のタイプの団体に入ったんです。その当時1959年、60年ごろは、月のうち半分以上は私も東京に行き研究したり、用事で全国を走り回っていましたよ。また、私たちの所に話を聞きに来られる方も多くて、中には有名な文学者や文化人といった方々も来ておられましたね。
イー そうですか、かなり活発な活動をなさっていたんですね。
渡ー そうなんです、みなさん熱心でしたよ。それから1958年には、名古屋市においてAZという宇宙人とコンタクトがはじまったんですよ。私も同じ年に瀬戸で宇宙人と、特殊なコンタクトをはじめたんです。これは、先ほど言いましたアメリカのダナ・ハワードと同じようなものでしたね。
コンタクトについて
イー コンタクトというのは、それはどのようなものでしたか?
渡ー コンタクトといいましても、これもまたいろいろなタイプがありまして、直接宇宙人と会って話をするものや、ラジオから宇宙人が語りかけたり、テレビが突然うつりが悪くなってUFOや宇宙人が現われたりするものもありますしね。
イー それはスゴイですね、そんなこともあるのですか。
渡ー はい、ありましたね。しかし、たしかに私たちの地球的感覚で判断しますと、このような直接会ったり、耳に聞こえたりするコンタクトはスゴイなと思われるのですが、本当は、高度なコンタクトになればなるほど、もっとかすかなものになりまして、たとえば、ふうっと心に思いが湧くのですね、極端にいいますと、それが自分の思いなのか、宇宙人からのメッセージなのか、わからないようなものが高度なコンタクトなんですよ。
イー なるほど、私たちの感じでは直接宇宙人と会ったりするほうがスゴイと思いますが、じつは反対なんですね。
渡ー そうなんですよ。それはなぜかといいますと、私たちの波動が宇宙人とかけはなれていますと、向こうも姿を見せたりラジオなどの機械を使ったりしなければなりませんが、その波動が近くなってきますと、心と心でつながれるわけですね。私たち地球人でも、あまり付き合いのない人としゃべるときには、誤解のないようにきちっとていねいにお話したり文章にしたりしなければなりませんが、気心の知れた親友と話すときなんかは、あるていど言葉を出さなくても、何を言いたいかわかることがありますよね。そういうことなんですよ。
イー はい、ありますね、なるほど。
渡ー コンタクトというものはそのようなものなのですが、さきほどの話のダナ・ハワードとか私の経験したことでは、ある講演会で話をしていますと、宇宙人の方が、私やハワードさんのボディを借りて話をされるということが起こったんですよ。
イー えっ!体を借りてですか?
渡ー はい。「オーバーシャドウ」というコンタクトなのですが、私が話していますと自分でもわからないうちに「今、宇宙人が私の体を借りて話をしています。」としゃべっていて、いろいろな宇宙の話などをとうとうと語ったわけですが、聞いておられた人の中には、その宇宙人の姿も見える方がおられまして、その人が言うには「あなたの姿が消えて、もっと体の大きなノーブルな感じの方がしゃべっておられましたよ。」というわけですね。
イー それはおどろきですね。
渡ー 私自身もびっくりしましたが、このようなことが、ダナ・ハワードさんにもあったわけです。そして、こういったことからいえることは、宇宙の方々はわざわざ遠いところからきて、ここまでしてでも、私たち地球人に伝えたいことがあるということですね。
イー なるほど、そうなんですか・・・。
UFOの目撃
イー 渡辺さんご自身が、UFOを目撃されたのはいつごろですか?
渡ー あれは、やはり日本でもUFOの研究がはじまりだしました1950年代の中ごろだったと思いますが、円盤研究なかまが「見た見た」といいだしましてね。そんな友人とUFO観測会なんかを開いて山に登り、一晩中夜空を見上げたりしたんですけれども、なかなか現われませんでしたよ。そのようなことを何回かしているうちに、私自身もUFOを目撃するようになり、よく近所の小高い山や家の物干しなどに上がって観察するようになりました。
イー へ〜すごいですね、物干しからも見えるというのもおもしろいですね。どのような感じでしたか?
渡ー そうですね、まず空に向かってUFOに来てくださいと想念を送るんですよ、そうしてしばらくたちますと、スーと現われるんです。その現われるまでの時間はすぐのこともありますし、1時間2時間とかかることもあります。また、むこうがお忙しいのか、もしくはこちらの熱心さや忍耐を見ておられるのか、一晩待っても現われないこともありますが、現われる時はそのうち来まして、右から左へゆっくり進むものや、頭の上から前方にはやいスピードでピューと飛んでいくもの、また目の前をジグザグで飛行したり、遠方からこちらに向かって飛んできたと思ったら、急に90度の方向転換をして去っていくものとか、色々なUFOを数えきれないほど見ましたね。
イー はあ〜うらやましいですね・・・。私も昨年、父と自動車に乗りながらUFOの話をしている時に、前方の上空から真っすぐ下に、スーと落ちてくる光る物体を見たんですよ、その瞬間ふたりとも「あっ、UFOだ!」と叫んだんですけれども、いまだにそれがUFOだったのか、流れ星だったのかわからずじまいです。それでもその時は、なにか心が洗われるような、とても気持ちのいい不思議な感じで、感動いたしました。あれは本当にUFOだったのでしょうか?
渡ー たぶんそうだったでしょうね。その時にUFOの話をしていたので、それを察知した宇宙人が、あなた方のために姿を現してくださったのでしょう。また、その瞬間にUFOだと思ったということは、ほぼ間違いないと思いますよ。
イー わあ〜、そうだったんですか、うれしい!
渡ー 人間の認識と現実というのはおもしろいもので、たとえば、あなたともう一人の、あまりUFOのことなど信じない人がいっしょにいて、目の前の空をUFOが横切ったとしますね、あなたはそれがUFOだとすぐにわかり、感激して「今、UFOがあそこに飛んでいるよ」といいますが、もう一人の人にはUFOという存在が頭の中の概念にないか、もしくは否定的な考えがありますと、それが見えなかったりします。もし見えたとしましても、あれは流れ星だよとか、人工衛星だよとかいって、けっしてUFOだとは認めようとしないと思いますよ。極端な話をしますと、たとえアダムスキー型の代表的なUFOが目の前に大きく出現したとしましても、認めない人は認めないと思いますよ。そのように、私たち人 間の認識力はあやふやなもので、こちらの心に眼前におこる現象にたいしての受皿がないと、その現象は私たちにとって現実とはならないのですね。
イー はあ〜、ということは、私も「あっ、流れ星だとか、飛行機だ」とかいっているもののなかにも、実はUFOだったりしているんでしょうね。でも、なにか「これはゼッタイにUFOだ!」という確証のようなものがほしいですね。
渡ー こんな話があります。さきほど言いましたコンタクトマンのアダムスキーが、かつて宇宙人に、なにかコンタクトの証拠になるようなものを欲しい、といいましたところ、宇宙人は「地球人は証拠病患者ですね」と笑ったそうですよ。
イー でも、実際に目の前に、どう見てもUFOだというものが現われると、みんなが信じるのではないですか?
渡ー そこが証拠病患者の私たちの悲しいところで、見れば信じると誰もが思っているでしょうが、じっさい目撃すると、こんどは「もっと大きなものを見たい」と思うようになりまして、その次には「宇宙人と会見したい」とか「物的証拠が欲しい」とかで、これには際限がないのですよ。
イー なるほど、どこまでいったら本当に信じるのかわからないわけですね。
渡ー そうなんですよ。たとえ山ほどUFOの写真を撮ってきたり、なにか記念品をもらって帰ったりしたとしても、今度はその信憑性をめぐっての論議が、いっぱいなされるだけでしょうね。そのようなことをしているうちに、本当に大切な「宇宙人来訪の本質的意味」については、みんな考えることを忘れてしまうんですよ。
イー じゃ「UFOだ」と思ったら、その時の自分の思いを大切にするほうがいいわけですね。
直感は宇宙の核心にふれる
渡ー そのとおりですよ。物事の本質をとらえることができるのは、ただ「直感(インスピレーション)」だけですよ。あなたが車から見た光る物体をUFOだと思った、その直感こそが大切なんですね。
イー はあ、でもインスピレーションだけというのは、何か頼りない気がいたしますね。
渡ー そうでしょうね。私たちの地球では、直感というと単なる思いつきのように思われて、軽く見られがちですからね。しかし、脳であれこれ考えてしまう前の、心にすなおに湧く思い、これが大切なんですね。また、このインスピレーションは、すべての段階のバイブレーションをつらぬいて働く最高の通信手段であり「魂の声」なのですよ。
イー それでは、心に湧く思いをもっと注意して、だいじにしないといけませんね。
渡ー それはいいことですね。ダイアンという金星人が、ダナ・ハワードさんに語ったものにこんなのがありますよ、「人間に与えられた最大の贈り物は、インスピレーションです。直感の体系を通じて、宇宙の核心にふれることができます。直感は、変化の寸前の休止のときにやってきます。心が休息の状態にあるとき、心が宇宙の核心に触れるときに、それはやってきます。」とね。
イー なるほど、人間に与えられた最大の贈り物なのですね。
バイブレーションのちがい
渡ー そうですよ・・・。でもUFOも、むやみやたらとでるものではありません。現われる時は、それなりの目的がある場合が多いですからね。
イー 目的がないと現われないということは、通常の状態ではどこにおられるのでしょうか?SF映画のように、ワープしてきたりするのでしょうか?
渡ー そうですね、そういう場合もありますが、UFOというのは普通の状態では、私たちの肉眼では見えないのですよ。そして、姿を現す必要のある場合に私たちに見えるようにするということですね。
イー えっ、ふだんは見えないのですか?
渡ー はい、これは少し難しい話になるのですが、バイブレーション・波動がちがうのですね。たとえば、私たち地球に住む人間は、可視光線の赤色から紫色までの波動の物しか見ることも触ることもできませんね。それ以上や以下の波動、赤外線や紫外線になりますともう見ることはできなくなってしまいます。しかし、波動の世界はその外側に永遠にあるわけですから、私たちが見たり触ったりしている世界は、その波動の世界のほんの一部ということになります。それはちょうど、この紙を横から見た場合と同じような感じで(といいながら手元の用紙を横にする)私たちは、この狭い範囲の中で生活しているわけです。また私たちは、この本当に薄い領域の世界が全てであると思っていますが、実はこの世界はほんの 一部で、この紙の右側にもず〜と色々な次元の世界があり、左側にもまた色々な次元の世界があるわけですよ。UFO・宇宙人は、私たちの住む地球の次元よりも、もっと高い波動の次元におられる方々ですから、普通は私たちには見ることはできません。それが見える時は、UFO・宇宙人が私たちに姿を見せるなんらかの目的があって、意図的に自らの波動を下げて、私たちにあわせておられるわけですよ。もしそれがすべて見えますと、その数たるやものすごくて、空いっぱいのUFOが見え、人々はびっくりされると思いますよ。
イー へ〜、それはすごいですね、そうなんですか。それにしてもわざわざ私たちのために、波動を落として姿を現してくださっているとは知りませんでした。
渡ー そうですよ、それはたとえばテレビのようなもので、私たちのいる所は10チャンネルだと して、UFO・宇宙人のおられる所が2チャンネルだとしますね、私たちには10チャンネルでおこっていることしかわからないわけですけど、そのほかにも同時に8チャンネルとか6チャンネルとかで色々なことが行なわれているわけですよ。ただテレビとちがうところは、私たちのレベルからは高い波動の世界を垣間見ることは難しいですが、ハイ・バイブレーションの世界からは低い波動の世界で行なわれていることがよくわかり、また私たちにレベルをあわせることもできます。それはちょうど、ピアノの上手な人とあまりうまくない人がいたとしますね、上手な人は下手な人のひきかたをまねて指導することができ ますが、下手な人は上手な人のまねをすることはできないのと似ています。わかりますかね?
イー はあ、なんとなく・・・。
渡ー 別の例で言いますと、子供の時に、よくアリなんかをじっと見て遊んだりしませんでしたか?
イー はい、しましたね。アリが巣に、なにかたべものを運んでいるところとか、何万匹ものアリの行列を、どこまでつづいているのか確かめたり、その行列に障害物をおいてみて、困っている様子を見ておもしろがったりしていましたよ(笑い)。
渡ー そうでしょう、子供はみんなやるんですよね(笑い)。その時の情景を思い出してほしいのですよ。私たちはアリをじっと観察していますが、アリには上から眺められていることがわからないで、もくもくとエサを運んだりしているわけですよ。これと同じように、私たちも次元の違う上の方から見られているということですね。
イー なるほど、わかりました。でも、なんかそう思うと不気味な、コワイような気がしますね。
渡ー だいじょうぶですよ、子供のように障害物を置いたり、ふんづけたりしませんから(笑い)。宇宙の方々は、愛情をもって見ておられますからね。
イー そうですか、安心しました。ところでその次元の違う所というのは、死後の世界・霊界とかと同じようなものなのでしょうか?
渡ー たしかに霊界も、私たちのように生きている者にとっては見えない世界ですので、異なった波動の世界であることは確かなのですが、それでも同じ地球上の世界ですので、宇宙の他の惑星との周波数の違いから比べますと、ほとんど同じレベルの世界と思っていいと思いますよ。
イー 私たちのこの地球と、他の遊星のバイブレーションはそんなにも違うのですか?
渡ー ええ、たとえば金星に住む方々は、・・・
イー え!?、金星にも宇宙人がおられるのですか?
渡ー はい、私たちの太陽系には金星だけではなくて、火星にも木星にも太陽も含めましたすべての惑星に宇宙人は住んでおられますよ。
イー え〜、太陽にもですか?でも太陽は、全体が原子爆弾の爆発のような大変なところで、金星にしましても何百度という灼熱の世界で、とても生物が生存できるような環境ではないのではないですか?
渡ー 私たちがコンタクトによりまして宇宙人から聞きましたところによりますと、太陽はけっして原子爆弾の爆発の固まりのようなものではなくて、太陽系では一番進化したハイ・バイブレーションの方々が住んでおられるということですよ。その輝きも、とてつもない高温によるものではなくて、いってみれば輝かしいオーラのようなもので、それを私たちが暖かく感じるのは、地球の磁場などとの、摩擦熱によるものだそうです。金星におきましても、宇宙探査機のボイジャーなどが観測の結果を送ってきて、灼熱の世界だということになっていますが、私たちが科学的に他の惑星のことを知るのは根本的に無理があるのですよ。なぜならば先程も言いましたように、波動が違いますから。たとえ私たち地球人が金星の ことを、なんらかの器材で観測できたとしても、その器材は、地球のバイブレーションの範囲内のことしか反応できないのですから。それ以上のことを知ろうと思いますと、私たち自身のバイブレーションを高めざるをえないのですね。
イー はあ〜、なんだか気が遠くなってきました。そんなにも他の惑星と、私たちの地球とでは波動のレベルがちがうのでしょうか?
渡ー はい、ちがいますね。たとえば金星に住む人々の肉体は、私たちのものよりも希薄で、ことばではうまく表現できませんが、仮に私たちの精神と肉体との比率が5%対95%だとしますと、金星の人々は50%対50%というふうに、肉体の物質的要素の割合が少なくなっているのですよ。その金星の人の中でもハイ・バイブレーションの方は、もう食料をとらなくてもいいそうですよ。それぐらい肉体が希薄に進化しておられるのですね。
イー そんなに差があるのですか。
渡ー はい。もっと別の例で言いますと、この地球のバイブレーションは、たいへんドット数の少ない安物のパソコン画像のようなものですよ。大まかな形は認識できるのですが、精妙なディテールはほとんど抜け落ちてしまっているんですね。しかし、私たちはこの世界に生まれ落ちたときから、その状態に慣れ親しんでいるために、この状態がすべてであると錯覚しているんですよ。
イー はあ〜なるほど。それと良く似た話を聞いたことがありますよ。生まれたてのネコに横のラインが見えないメガネをかけさせ育てますと、大きくなってそのメガネをはずしても、かわいそうなそのネコは横のラインが見えなくて、横状になっている棒に頭をぶつけたりしてしまうそうですよ。
渡ー はあ〜そうですか、それは興味深い実験ですね、そのネコにはかわいそうですが・・・たぶん私たちも、そのネコと同じような状態になっているんでしょうね。もちろん私たちは幸いにも、目に見えないハイ・バイブレーションの世界の物に頭をぶつけたりしませんがね・・(笑い)
魂の学びと惑星
イー ほんとうですね、(笑い)。それにしましても、どうして惑星によってそんなに進化の程度がちがうのでしょうか?
渡ー それはいろいろな理由があるのですが、その一つには私たちの魂にとりましては惑星は学校のようなもので、私たちはそれぞれの魂の進化に応じた惑星に生まれて魂をみがくのですよ。そのために色々なレベルの惑星があるのですね。
イー それは仏教思想でいう輪廻転生思想のようなものなのでしょうか?
渡ー はい、近いものだと思います。たとえば私たち地球に生きている人間も、平均しますと100回ぐらいはこの惑星で生まれ変わっていろいろなことを学び、魂をみがいていると言われていますよ。
イー やはりそうだったんですか。私も現在の科学的常識の、私たちは無から生まれ、死ねばまた無へ還るというのは、なにか腑に落ちない感じがありましたが、やはり生まれ変わりというのはあるのですね。
渡ー 私たちが生まれる前まではなにもない無で、死んでしまったらまた無になってしまうとは、感覚的にいってもなにか変だとは思いませんか?
イー そうですよね。やはり何度も生まれ変わっているんですね。
渡ー はい、それで、もうこの地球でじゅうぶん学んだと、卒業だということになりますと今度は次の惑星に行くのですね。それはちょうど学校に似ていますね。地球が幼稚園か小学校だとしますと、そこでいろいろなことを学び魂をみがいて卒業し、中学校に相当する惑星に行って、そこでまた学ぶというわけで永遠に自らを高めていくわけですね。
イー いやあ〜、これもまた気の遠くなる話ですね、私たちの学びは永遠に続くわけですね。
渡ー そうなんですよ。
あなたが私のファンタジーの歌詞のハートですね
イー それにしましても、私たちの今いる地球は幼稚園ですか。そんなに私たちの星は低レベルなのでしょうか?たしかに私たちは戦争や殺人などをいまだに行なっていますが・・・。
渡ー 本来は低い波動の惑星といいましても、けっして悪い星というわけではありませんで、それはそれなりに自然な生活をすればすばらしい所なのですよ。学校でも幼稚園や小学校が悪い学校で大学が良い学校であるなんて言えませんよね。幼稚園は幼稚園として学ぶべきことがあり、それなりにすばらしい所でしょ。大学はより高度な学問を勉強する所で、それなりにすばらしい。まさか幼稚園児が大学に入学したとしても、なにを学んだらよいのかわからないし、周りの人と話も合わないし、マイナスにはなっても、けっしてプラスにはなりませんよね。それと同じで、もし私たち地球人がハイ・バイブレーションの惑星に行ったとしましても、きっとゲームセンターやカラオケスナックはありませんし、テレビでのお 笑い番組もやっていないし、なにをやればいいのかわからなくて困ってしまうと思いますよ。
イー ハハハ・・、なるほどそうかもしれませんね。でも、なぜ私たちの地球は幼稚園なりのすばらしい所ではなくて、戦争や飢饉、天災、犯罪といった悲惨なことが多いのでしょうか?今でも旧ユーゴスラビアなどで大変なことになっていますが・・・。
地球は進化の道をあやまった
渡ー それはね、私たち地球が進化の道をあやまったからですよ。かつては、この太陽系では、たとえば太陽をおかあさんとしますと水星や金星などの惑星はその子供で、地球も含めてみな兄弟なんですよ。それぞれ交流もありましたしね。ですから他の遊星の方々は私たちのことを「兄弟よ・ブラザーズ and シスターズよ」と呼んでくださるんですよ。
イー そうなんですか、美しいお話ですね・・・。
渡ー ええ、なんかそのように呼ばれると申し訳ないような気がしますね。かたやりっぱで優秀なお兄さんなのに、こっちは戦争をやったりして人殺しをしている言ってみれば極悪非道の弟なんですから、しまいには原爆なんかを作ってしまって、そのお兄さんたちの星にまでご迷惑をかけてしまっているわけなんですから。
イー えっ!原爆は他の惑星にも影響があるのですか?
渡ー あるんですよ。もし地球が原子爆弾によってこっぱみじんになりましたら、火星や金星などの他の惑星もバランスをくずし、宇宙の彼方へと飛ばされてしまうかも知れませんよ。なにしろ私たちの太陽系は絶妙のバランスのうえになりたっているのですから。
イー ほかの惑星の方々にも迷惑をかけるなんて、知らなかったですが、とんでもないことですね。
渡ー そうです。かつてこの太陽系ではそのようなことが実際あったのですよ。それは、火星と木星の間に小惑星群があるのをご存じですか?
イー はい。
渡ー そこには以前、第五番目の惑星があったのですよ。それは「ルシファー星」と呼ばれていまして、たいへん進化した遊星だったのですが、ある時、やはり地球と同じように進化の道を誤って、物質的進化の方向へと進んでしまったのですよ。そして精神面での発達と物質面での発達のアンバランスの最たるものであります「原子をもてあそぶ力」の開発、すなわち原子力を開発してしまったのです。
イー ひょっとして、核戦争をやってしまったのですか?
渡ー そうなんです・・・。その結果、その輝かしい遊星は、自分自身を粉々に砕いてしまったんですよ。
イー たいへんなことをしてしまったんですね。それでは今ある小惑星群は、その時の残骸のようなものなのですね。
渡ー 悲しいことですが、そうです・・・。また、この時の爆発はものすごくて、太陽系の各惑星に深刻な打撃をあたえたんです。とくに、一番近くに軌道のあった火星はたいへんで、その軌道がずれて宇宙の彼方に飛ばされそうになったんです。そこで火星の方々はおおいそぎで二つの巨大な人工衛星を打ち上げて、かろうじてそのショックを中和し、軌道を安定することができたんですよ。
イー はあ〜、たいへんだったんですね。
渡ー まったくですね。その苦労の産物の二つの人工衛星は巨大ですから、地球からも天体望遠鏡で見えるそうですよ。そして金属製ですから太陽の光を、もともとあったひとつの衛星よりも強く反射して、天文学者も不思議だなと思っているそうですよ。
イー 私たち地球人も、人の苦労も知らないで気楽なものですね。原子力は、そんなにも危険なものなのに、私たち人類はもうすでにそれを手にしてしまっていますが・・・、だいじょうぶなのでしょうか?
渡ー それが少しもだいじょうぶではないんですね。宇宙人の方々も、地球がルシファー星のように粉々になってしまうことを心配して、熱心に観察したり、できるかぎりの援助をしておられるのですよ。核兵器の貯蔵庫などで、よくUFOが目撃されるのはそのためですね。
イー やはりそうですか。今でこそ、米ソ対立を中心とした冷戦構造がなくなりましたが、それでも核戦争の危険性はあいかわらずありますし、1962年のキューバ危機の時なんかは、本当にあぶなかったですのもね。
渡ー そうです。あの時は地球が滅亡してしまう寸前までいきましたからね。宇宙人はそのことを憂慮して、すでに1950年代に、アメリカのコンタクティに対して、さかんに警告のメッセージを送っているのですよ。それはね「原子の平衡はかき乱されてはなりません。それは自然の破壊です。原子の破壊は悪魔の力なのです。」、これと似たことを、かつてのアメリカのカーター大統領が言っておられましたね。また「原子分裂は破壊的な力であって、絶対に建設的には用いられないからです。原子を分裂させることは、太陽系を分裂させるようなものです。原子は太陽系の構成成分以外のなにものでもないからです。」とも言っておられます。さきほども言いましたように、太陽系は、絶妙のバラ� ��スを保ちながらなりたっていますが、私たちがかってに原子を、物質を破壊してエネルギーに変えてしまうということは、そのバランスを壊してしまうことになるのですよ。
イー そうなると、太陽系がバラバラになってしまうかもしれませんね。
渡ー そうなんですよ、ご存じのように原子の構造も太陽系と似ていて、原子核を太陽としますと電子は惑星みたいなものですね、それを破壊すると言うのは、単に象徴的な意味だけではなくて、現実問題として太陽系を壊していることになるのですよ。もっと言いますと、そこにも宇宙があるのですよ、もしかするとやはり私たちと同じように生活しておられる方々がいるかもしれないのですよ。こんなことも言われていますからね「あなたたちが核分裂実験をくりかえすたびに、無数の世界が滅びてゆくのを知っていますか?この宇宙の中にあっては、小宇宙も大宇宙も、すべては同じものなのです。」とね。
イー もしそうだとしますと、私たちは大変なことをしていることになりますね。それではひょっとすると、核兵器だけではなくて、原子力発電なんかの「原子力の平和利用」もいけないということになるのではないですか?
渡ー そのとおりですよ。宇宙の方々はこうも言っておられます「原子力を平和のために利用することはできません。それは、原子力はその性質上破壊的な力であって、建設的なものではないからです。本質的に平和と相反するものにたよって、どうして平和が築けるでしょうか?」、いまでこそスリーマイル島やチェルノブイリの原発事故で、私たちも原子力発電の危険性をよく認識していますね。しかし1950年代といいますと、原子爆弾の開発については反対の声もあがっていましたが、「原子力の平和利用」については「アトミック・フォー・ピース」というアメリカの大統領のよびかけのもと、無限のエネルギーとしてバラ色の夢を抱いていましたからね。
イー 本当ですね、宇宙人はそんな時代から原子力開発そのものの危険性について警告されていたのですね・・・。
それにしましても少し疑問に思うことがあるのですが・・・?
渡ー はい、なんでしょうか?
宇宙の法則
イー 私たちが、そんなにも危険な原子力などをもてあそび、地球をこなごなにしてしまいそうなあぶなっかしい状態にいるのに、なぜ宇宙の方々は警告だけではなくて、もっと直接的に姿を現わしたりして、私たちを指導してくださらないのですか?
渡ー それはもっともな意見で、きっと宇宙の方々もそのようにしたいのはやまやまだと思うのですが「宇宙の法則」でそれはできないのですよ。それについてはこのように言っておられます「宇宙の法則のよって、私たちは、なにをせよとみなさんには命令はできません。地球のことは、地球のみなさんで自分で判断して行なうのです。実行すれば、必ず私たちは援助します。」、これもまた地球的常識とはかけはなれているのですけれども、地球ではすぐに人に「なになにをしなさい!」とか命令してしまいますが、宇宙の常識といいますか法則では、このようなことはしないのですよ。
イー はあ・・・?
渡ー たとえばあなたにお子さんがいるとしますね。あなたがその子に一から十まで「あれをしなさい、これをしなさい!」と命令をしたり、その子の代わりに何でもやってあげたりしたとするとどうなりますか?
イー それは、その子の成長や発達にとって大きなマイナスになると思います。
渡ー そうですよね、それと同じですよ。私の子供が一歳ぐらいの時に、すぐにストーブの近くに寄ってきてあぶなかったですよ。それでしょっちゅう、「これはアチチよ!」と言って教えるのですけれども、またすぐに忘れて近寄ってしまう。昔のストーブですからさわるとたいへんですよ。あるとき本当にさわってしまってヤケドをして、ワンワン泣いてしまったんです。幸いにも、かるいミズブクレができた程度ですみましたが、これ以来、ぜったいにさわらなくなりましたよ。(笑い)
イー (笑い)よっぽど熱かったんでしょうね。
渡ー そうでしょうね。ですから本当の人間の進歩というのは、じっさいにそれぞれがいろいろなことを体験して、心の底から「なるほど、そうだなあ」と思って自分自身のものにし、そこではじめて一歩進めるわけですね。ということは、たとえ宇宙人が姿を現わして、直接私たち地球人にあれこれ指導したとして、表面的にはうまくいったように見えましても、それは本当の意味で私たちのものになっていませんので、すぐにもとのもくあみになってしまうでしょう。それではけっして地球のためにはならないということですね。それどころか、私たちの進化にとって大きなマイナスになるんですよ。
イー なるほど、そうですよね。
渡ー しかし時にはね、宇宙の方々は私たち地球のために、その宇宙の法則に反するぎりぎりのところまでの行動を起こされることもあるのですよ。このようなことも言っておられますからね「私たちが賢明なとりなしで原水爆戦争への出発を突然停止させるよう努力しなかったら、あなた方は今よりずっと以前に、宇宙のチリの斑点として忘却の彼方へ吹き飛ばされてしまっていたでしょう。私たちはそれを破滅の寸前で止めようとしたのです。」とね。
イー ということは、ひょっとして、核戦争になってしまうところを止めていただいたのでしょうか?
渡ー そういうことでしょうね。宇宙の方々は、地球がルシファー星(第五惑星)のようにコナゴナになってしまうことを、よしとされなかったんでしょうね。
イー そうだったんですか。私たちは今まで、円盤や宇宙人が存在するとかしないとか、見たとか見ないとかのレベルでこのような問題をとらえていましたが、宇宙の方々がここまで私たち地球のためを思って行動されているとはマッタク知りませんでした。
渡ー そうですね、この「宇宙の法則」で許される限度いっぱいの援助の手をさしのべてくださる宇宙の兄弟のお気持ちを思いますと、私たち人類は、いかに多くの宇宙の同胞の愛によって支えられ、生かされているかがわかり、おのずから謙虚な気持ちにならざるをえないですね。
第1場面 終わり
第2場面 地球の「世の終わり」がまじかにに迫っていることについて
地球と人類の進化
イー 先ほどまでのお話をうかがっていますと、宇宙の方々がそんなにまで私たち地球人のためを思って行動していただいているのは、なにかもっと深い意味があるのではないかという気がしてきたのですが・・・。
渡ー 実はそうだったんですよ。私たちも、はじめは単にUFOに対する興味から研究に入ったのですが、コンタクトを進めていくうちに、地球と人類の進化に関するUFO来訪の重要な意味が、だんだんとわかってきたのですね。
イー 地球と人類の進化と、UFOと、なにか関連があるのですか?
渡ー 先ほど、私たち人間の永遠の学びと進化についてはお話しましたよね。
イー はい、私たちは自分の魂のレベルに合った惑星に生まれて学び、卒業して今度はもう一段進化した惑星に行き、そこでまた学ぶというお話ですね。
渡ー そうでしたね。私たちはそうやって進化するのですけれども、遊星もまた私たちと同じように進化するのですよ。
イー エッ!星も進化するのですか・・・?私たちのような生命でしたら、先ほどの話で進化するのもわかるのですが、惑星のような生きていないものまでといいますと、なにかイメージがつながりませんが・・・。
渡ー 私たちは、ついつい自分たち人間や、それに近い動物だけが意志や感情のある存在で、そのほかのもの、植物や微生物なんかは、なんの気持ちも持たない無味乾燥なものだと思いがちですが、じつはそうではなくて、基本的には私たちと同じように意志も感情もあるのですよ。それはもっと大きく言いますと、地球それ自体もじつは生命体で、同じことなのですよ。
イー エッ!地球もですか・・・?たしかに植物にも感情があるというのはそのようなことを以前、本で読んだことがありますが、地球などの遊星になりますと、ますます難しい話になりますね。
渡ー その本にはどのようなことが書いてありましたか?
イー はい、それは実験の話しなのですが、たしかゴムの木にウソ発見機のような機械を設置しまして、電極を葉に取り付けてから、そのそばでウサギかなにかの動物を虐待するのですよ。そうしますと、ゴムに付けました機械の針が大きく反応するというものです。この結果によりまして、実験者はゴムの木にも感情があるのではないかと推測しているということでした。
渡ー かなり残酷な実験ですが、植物にも感情があって、普通に思われているような、ただじっと立っているだけではないということがわかりますね。
イー ええ、これを読んだときには、よく童話や昔話なんかで木とお話したりする場面がありますよね、それは本当だったんだと感激いたしました。
渡ー それをもっと拡大して考えればいいのですよ。私たちには魂がありますよね、それと同時にこの物質である肉体を持っていて、このなかでいろいろと思考したりしゃべったりしていますでしょ。あの大きな木にもやはり意志や魂があり、私たちには聞くことはできませんが、やはり話しかけたりしているかもしれない。そしてもっと大きくなって、地球のことを考えてみますと、この鉄やニッケルで出来た単なる物質の固まりは肉体なんですね。その奥には、やはり私たちと同じように意志や魂があるんですよ。たぶんもっと大きな宇宙にさえね。
イー エーッ、なにかとてつもないスケールのお話になってきましたが・・・。
渡ー 私たちの体にだって、いろいろな細菌などが住んでいるわけですよね。すこし汚い話ですがミズムシなんかも元気に足の表面で暮らしてたりする(笑い)。
イー ほんとうですね(笑い)。
渡ー そうでしょ。そんな自分が、そのままグーッと地球の大きさまで拡大したとイメージすればいいのですよ。
イー なるほど、そうしますと私たちは地球にとってのミズムシということになりますね(笑い)。
渡ー (笑い)いや〜、ひょっとすると、AIDSウィルスぐらいの悪童ぶりかもしれませんよ。
イー そうですよね、私たちは森林を破壊して砂漠化に拍車をかけたり、排気ガスなどをまきちらして大気を汚染したりして、地球をいためつけていますものね。もし地球も生命体だとしますと、集中治療室に入った重病患者のような状態になっているのかもしれませんね。
渡ー まさにそのとおりなのですよ。最近では、ジェームズ・ラブロックという科学者が「ガイア仮説」という説をとなえて、地球それ自体が巨大な生命体ではないか、と言っておられますが、それは真実なのですね。宇宙飛行士も、宇宙から地球を見ると、なんともか弱い、空に浮かぶ生命体のように見え、いとおしく感じたと発言しているでしょ。私たちは一見強固な大地の上に立って、少々のことではこの地球はこわれないと思っていますが、じつはたいへんデリケートな生命体で、それが今、あなたのおっしゃるように、人類のとどまるところを知らない物質的欲望のために、あらゆる面で危機にひんしているのでね。
イー なるほど、そうですね。
渡ー 話はもどりますが、惑星は学校のようなもので、私たちはそこで学んで卒業していくのでしたね。普通の学校でしたら小学校はいつまでも小学校で、中学校もそのままでしょう。しかし、私たちの遊星という「魂の学校」は、学校自体が生きていますからね、小学校はやがて中学校に、中学校は高校に、高校は大学にと、私たちと同じように進化していくんですよ。
イー はあ、遊星自体も進化成長していくというのは、なにか夢があっていいですね。どのような感じで進化していくのでしょうか?
進化の大周期
渡ー それはね、今の私たちの地球がそうなんですが「進化の大周期」といいまして、ある節目をもって、その遊星自体のバイブレーションがまったく変わってしまうのですよ。地球ですと、まえに言いましたように、私たちのバイブレーションは、たとえば肉眼で見たりさわったりできる赤色から紫色の範囲でしょ、それがグッともう一段高い波動の段階になるのですね。
イー エッ!、今の地球がそうなんですか?
渡ー そうなんですよ。現在は地球が、ハイ・バイブレーションの、理想的な地球に進化しているすばらしい時期、バラ色の時代なのですね。
イー でも、環境問題や、自然災害、政治、経済、戦争など、どこに目を向けましても八方ふさがりの状況で、私たちは今だに解決策を見つけられずにいますし・・・、とてもバラ色の時代とは思えないのですが。
渡ー たしかにそうですよね。普通の見方をすれば、今の私たちは混乱の極にいると思います。それは1972年に出されたローマクラブのレポートというのがありましてね、そこには、あらゆる面から分析された地球人類に対する警告がなされているのですが、私たちは残念ながらその警告どおりの道をいまだに歩み続けていて、それがほとんど現実のものとなりつつあるんですね。
イー はい。そんな状態から進化するということは、今から私たちは反省して、地球に対してやさしいエコロジカルな行動をとり、人類の知恵と科学技術を駆使して、この難局をのりきっていけるということでしょうか?
渡ー 今までの物質一辺倒の私たちの姿勢を反省して、少しでも改善していこうということは、たいへん重要なことだと思いますね。その気持ちが新しい理想的な地球につながっていきますからね。しかし、私の言っている進化、新しい地球というのは、今のこの状態の地球の延長上にあるのではないのですよ。良いところだけ残して、悪いところを改善していくというのではなくて、まったく新しい、ハイレベルの地球に生まれ変わるということなんですよ。
イー はあ・・・。
渡ー 現在の私たちの文明の姿、社会のあり方というのは、すべて今のレベルの人類、私たち一人一人の心・マインドが、形をとって表に現れたものなんですよ。そうでしょ、少しでも便利なように楽なようにと考えて、自動車を発明したり、それを使うほうも排気ガスなどで環境には良くないのを知りながら、便利なので、ついつい乗ってしまう。戦争なんかでも、悪いのはわかっていても、自国の利益とか、敵国への憎しみのために爆弾を落としてしまうとかね。この混乱をきわめた状況は、私たち人類の一人一人の心のあり方と密接な関連がありますから、いくら形になって現われたものだけを改良しようとしても、どうにもならなくて、私たち自身が変わらないといけないんですね。
イー ということは、今の地球の文明は私たちの心・思いが作ったと・・・。
渡ー そういうことですね。
イー しかし、私たちの思いぐらいで文明が左右されるものなのでしょうか?
渡ー いや〜、人の思いというものは、私たちが考えているほど軽いものではありませんよ、反対に私たちの思いがないと文明は生まれませんしね。考えようによっては、あたりまえですよね、形になりませんからね。もっと極端な話をしますと、思いが物質にまで作用するのですよ。
イー 物質に作用するというのは・・・?
渡ー このような実験をされた人がいるのですよ。寒い、暗い部屋にネコを入れておくのですね。そしてその部屋に電球をつけておいて、スイッチにはアトランダムについたり消えたりする装置をつけておくんですよ、スイッチが入ったり切れたりするのはなんの法則制もないのですが、長い時間で統計をとりますと、ダイアルのセットのしかたによりまして、50%なら50%の電球がともる確率があるわけですよ。しかしネコをこの部屋に入れておくことによりまして、なぜかダイヤルでセットした本来のスイッチがオンになる確率よりも、パーセンテージが高くなるというんですね。
イー ということは、そのネコの、明るく暖かくありたいという願いがその機械まで届くということでしょうか?
渡ー そういうことかもしれませんね。ネコの思いが、なんらかのかたちでスイッチという物質に作用して、電球のともる時間が長くなるのでしょうね。
イー なるほど・・・。以前、タルコフスキー監督の「惑星ソラリス」という映画を見たことがあるんですよ。くわしくは覚えていませんが、この星に行った宇宙飛行士が色々と不思議な体験をしまして、3メートルもあるような巨大な赤ちゃんが海を泳いでいたり、自分のお母さんや家族が突然なぜか現われたりするという現象に出会って苦労するのですよ。でもそれが、よく考えてみますと、この惑星では人間の考えたこと、イメージしたこと、無意識にでもフッと心にうかんだことなどが物質化され、現実のものとしてその人の目の前に出現するということがわかってきたんですよ。
渡ー それはたいへんですね。
イー ええ、ですからここにきた人は、自らの内面の旅を現実の世界として、じっくりと体験せざるえないという状況になりまして、主人公もついにはこの惑星にできてしまったふるさと、川が流れ家族もそろっている自分のイメージが作った世界で、自分の人生を自問自答しながら生活してしまうという内容だったんですよ。
渡ー はあ。
イー これを見たときは、なんとおもしろい発想の映画だろうと思いまして、たいへん感心したんですけれども、今のお話をうかがっていて気がついたんですが、この惑星ソラリスは、実は私たちの住んでいる地球のことではないかと思ったんですよ。
渡ー そうですね、その原作者は、なかなかいいところに着眼されていると思いますよ。もちろん小説ですから、オーバーに表現されているでしょうが、基本的にはその通りだと思いますね。これまで人類は、自分たちの心を形として外に現わして、それらをさまざまに発展させて、そこから善かれ悪しかれ私たちはいろいろなことを学んできたんですね。それが、現在までの数千年の人類の歴史なのですよ。それが今度の私たちの迎えています「進化の大周期」というのは、地球も、人類も全生物一切のものが今のレベルを卒業して、より高い段階の地球になるということなんですよ。ですから私たちも、新しい地球で、新しい人類の心が、まったく新しい段階の「形・文明」をゼロから生みだしていくのですよ。
イー なるほど、それで新しい地球は今の状態の延長上の地球ではないのですね。
渡ー そうなんですよ、今までの私たちの心が作った道具は、すべてこれまでの学びに必要な、大切な道具であって、これらはすでにその役割を終えつつあるんですよ。私たちの心が一大進化をとげようとする「チェンジ」の時に、そのもともとの姿であった「無」にかえるのですからね。
イー はあ、そうなんですか。わかりました。・・・でも、お話のスケールがあまりにも大きいのと、今までの私のもっている知識とのギャップがありすぎまして、少し頭が混乱していますが・・・。具体的にいいますと、都市も、農村も、科学技術も、政治や経済のシステムも、すべてが崩壊してしまうということですよね。それには、なにか不安を感じますが・・・。
渡ー そうでしょうね。古い地球に対する執着心がありますと、これはまさに「世の終わり」そのものと映るかもしれませんが、しかし、けっして悲しむべきことではないのですよ。人類の心、魂は不滅で、そして地球もさらにいろんな動植物の魂もすべて不滅ですからね。
イー はあ・・・。でも、もしもですよ、その「変化の大周期」がきまして、すべてが崩壊したあとに、きたるべきハイ・バイブレーションの地球がなっかたら、たいへんなことになりますよね。
渡ー そうですね。そんなことになりましたら、たいへんですよね。たんなる「世の終わり」がきただけで、地球が進化せずに同じバイブレーションのままでしたら、また一から、同じことを繰り返さなければならないことになってしまいますよね。最悪の場合は核戦争などが起こったりしますと、第五惑星のようにコナゴナになってしまって、地球自体がなくなってしまいますしね。
イー はい、そのような不安はないのでしょうか?
渡ー 過去にはそのようなことがあったのですが、今回はだいじょうぶなのですよ。
イー 過去にあったといいますと・・・?
渡ー 実は、今回のような地球が進化する「チャンス・大周期」は、過去に6回あったのですよ。たとえば、ムー大陸やアトランティス大陸のあった時代や、有名なノアの箱舟伝説のときとかにね。
イー はあ、そうだったんですか。その時は、地球のバイブレーションは上がらなかったのですか?
彼は音楽業界を開始したとき、コバーンは、何歳であった
渡ー はい、残念ながら上がらずに、ノアの伝説のように、また一から同じレベルの文明を作ったのですね。なぜこのようなことになるかと言いますと、「大周期・世の終わり」には「失敗の世の終わり」と「成功の世の終わり」とがあるんですよ。
イー 失敗と成功ですか。
渡ー これも、少しむつかしい話になるのですが、地球にもいろいろな次元の地球がありましてね。たとえていいますと、映画のことをイメージしてくださいよ。映画にもスクリーンに映って私たちが見るまでに、いろいろな段階があるでしょう。
イー はい、撮影現場とかですか?
渡ー そうですね。まず一番はじめに、原作者がこんな映画を作ろうと思い、頭のなかでストーリーや映像を考えますよね。それが最初の段階ですね。そのつぎに、シナリオや絵コンテの世界、そして撮影現場、それからフィルムでの世界ができて、映写機の光にのってスクリーンに映り、そこではじめて私たちが見れるわけですよね。地球もこれと同じなんですよ。
イー ということは、今、私たちが見ている世界は、映画でいいますとスクリーンの上の世界だということでしょうか?
渡ー そのとおりなんですね。さきほどから言っているハイ・バイブレーションの地球を実現するには、地球での各段階・次元で完成していかなくてはならないわけですよ。まずは、原作者の発想の段階、これは「無の世界」というんですけれども「宇宙創造神・天の神様」の思いの世界とでもいいますかね。
宇宙創造神
イー 「天の神様」といいますと・・・?
渡ー はい、これは宇宙人のメッセージのなかに「神」という言葉として時々でてくるのですが、宇宙人が「神」と言われるときは、宇宙全体を創られ、今も創り続けておられる唯一神のことを表現されているんですよ。
イー 宇宙人が神様のことを語られるのですか?
渡ー そうなんですね。私たちもはじめは、UFO・宇宙人と神様がどのような関係にあるのか、よくわからなかったのですよ。特に私たちの地球では「神」という言葉ほどいろんな人々に、いろいろな使われ方をしまして、誤解や紛争の種になっている言葉はありませんからね。それで、この言葉にたいしてアレルギー反応をしめされる方もおられますからね。しかし、宇宙人とのコンタクトを進めていくにしたがいましてわかってきたのですが、宇宙では私たち以上に、いや比べものにならないほどに神とともに生きておられて「神への祈り」のなかで生活しておられますよ。
イー 神への祈りですか。
渡ー そうですね。この祈りというのは、みずからの小さな自我をはるかに超えた偉大な存在を実感し、全生命に思いを致す心とでも言いましょうかね。私たち人類は、この一番大切なものを忘れてしまって、祈っていたとしても形骸化していたり、自分の欲望の実現をお願いしていたりしますがね。
イー 本当にそうですね。私の家は仏教徒なのですが、祈りは確かに形式になっているような気がします。
渡ー 「神様」というものを、もっと身近に実感することが大切なんですよね。たとえば、1960年当時に「神の霊感」ということについて、宇宙の方に聞いたことがあるんですよ、するとこのような答えが返ってきましたよ「たとえば、お昼になって、おなかがすいてきたなと感じるのも、神の霊感なのです」とね。
イー エッ、そのような身近なことも「神の霊感」なんですか?
渡ー そうなんですよ。私たちは神の霊感といいますと、なにか神がかりになってお告げを述べる巫女さんの姿などをつい想像してしまいますが、本来の神の霊感とは、特別なものでもなんでもなくって、日々私たちが感じている自然な思いなんですよ。それによって私たちは生かされているんですよ。
イー では、もしかしますと、神の霊感がなければ、極端なはなしでは呼吸もできなくて死んでしまうかもしれませんね。
渡ー そうかもしれませんね、この宇宙のもの全ては「天の神様・宇宙創造神」が、絶え間なくエネルギー・愛を送られて創造しておられるのですからね。こういったことを実感していただくことが大切でね、自然な状態で生きている動物や植物は、つねにこの「神の実感」の中にあると思いますよ。
イー はあ、なるほど。としますと、神様というのは、なにか光のような、すべてのエネルギーの中心のような、輝かしい感じの存在なのでしょうね。
渡ー そうとも言えますが、また同時に人格神ですからね、宇宙人の話によりますとそのお姿は、けっして私たち地球人が想像するような威厳にみちた金襴豪華なものではなくて、本当に質素でね、あたりまえのお姿で、たとえ横に立っておられても真の目で見ないと見過ごしてしまうようなお方だということですよ。
イー それはおもしろいですね。ジョン・デンバー主演の映画で「オー、ゴッド」というのがあるんですけれども、そこにでてくる神は、どう見てもどこにでもいる普通のオジサンなんですよ。メガネをかけて野球帽をかっぶてジャンパーをきてマーケットで買物をしていたりするんですよ。
渡ー (笑い)それはすこし神様がかわいそうですね。
イー はい。マーケットで買物をされるのは、ジョン・デンバーになにかの使命があるかなにかで、はなしかけるきっかけのためなんですけれども、もちろん彼には、それが神様だとは思えないんですね。それでドタバタしているうちに真理と自分の使命に気づいていくという話だったのですが、ほんとうにそんな感じなのかも知れませんね。
渡ー めったに野球帽はかぶられないとおもいますがね(笑い)、しかし、神様はけっして金ピカのおどろくほど豪華な神殿のなかにおられるはるか彼方の存在ではなくて、もっと私たちの身近におられ、直接に愛を送られている方だということを、その映画はうまく表現しているのかもしれませんね。
イー なるほど、そうですね。
渡ー ・・・そうそう、映画を作るのにいろいろな段階があるように、地球にもいろいろな段階・次元の世界があるという話をしていたのでしたね。
イー ああ、そうでした。
宇宙の儀式とワンダラー
渡ー それで、天の神様の思いの段階「無の世界」で、今度のハイ・バイブレーションの地球はこんな感じにしようと、神様が宇宙に絵を描かれるんですよ。しかし、宇宙の法則で99、9%を神様が描かれましても、地球のことは地球人が参加しないと絶対に完成しないんですね。ですから、うまく地球人が、これに参加することができますと、この描かれた新しい地球は現実のものとなりますが、もし参加できないと、あたかも定着液に浸さなかった写真の印画紙のように、その絵は消えてしまうんですよ。
イー それはたいへんですね。それにはどのようにして参加すればいいのでしょうか?
渡ー そうですね、これも話せば長くなるのですが、簡単にいいますと、このように神様がハイ・バイブレーションの地球の絵を描かれること、新しい学びの場・遊星を無から創造されることを「儀式」とか「宇宙の儀式」などと呼ばれているんですけれどもまあ英語でいいますと「セレモニー・オブ・プラネタリー・クリエイション」とでもいいますかね、この儀式に参加する役目の地球人の方々がおられるわけなんですよ。
イー 参加する役目の地球人ですか?
渡ー はい。それは、宇宙人に「ワンダラー」と呼ばれている人々がいましてね、金星や土星などの私たちの太陽系の方々や、もっと遠いところの人もおられるんですけれども、地球のような「進化の大周期」のきた遊星に行って、その星が進化するのを手助けする集団があるんですね。しかし、なんども言っていますように宇宙の法則で地球のことは地球人が行動しないといけませんので、このワンダラーのなかには「魂」で円盤にのって地球にきて、地球人の両親から心も肉体も地球人として生まれて、その手助け・使命をはたそうとしておられる方々がいるんですよ。ですから、これらの方々は、魂は宇宙からきておられますが、そのほかは完全な地球人なんですね。
イー なるほど、それで宇宙の法則に反しないわけですね。
渡ー そうですね。それで、この地球に生まれてこられたワンダラーのなかにもいろいろな使命を持った方々がおられまして、たとえば初めに言いましたアメリカのダナ・ハワードさんやケネス・アーノルドさん、アダムスキーさんなどは、UFOの存在を多くの人々に知らせる役目、いってみればPR・公報係みたいな使命を持っておられたんですが、そのほかの使命のひとつとして「宇宙の儀式」に参加する役の方々がおられるわけですね。
イー それはすごい使命ですね。どのような方がその儀式に参加されるのでしょうか。
渡ー たしかにたいへんな使命で、それなりの魂の方が参加されるんですけれども、かといってその方が、どこかの国の大統領や有名な宗教家のような人かというとそうではなくて、地球的・世間的にはごくごく普通の方ですよ。ワンダラーは「宇宙のエントツ清掃人」と呼ばれていまして、縁の下の力持ち的存在ですからね。
イー いったいそのワンダラーは地球上に何人ぐらいおられるんでしょうか?
渡ー 今はわかりませんが、1960年ごろに聞いたところですと、約1000万人ぐらいだということでしたよ。
イー そんなにおられるんですか。
渡ー はい。しかしね、この方々が全員それぞれの使命にめざめて行動されると地球の進化もたいへんスムーズにいくんですが、それがなかなか難しいんですよ。なぜかといいますと、ワンダラーは生まれたときから自分の使命に気づいているわけではありませんからね。なにしろこの地球は物質的波動の重厚なロー・バイブレーションの世界でしょ。地球にくるときは使命に燃えてやってくるんですが、この重い肉体と低い波動の環境に出てくるやいなや、困ったことに全てを忘れてしまうんですよ。また、思い出して使命を開始したとしましても、いろいろな誘惑に負けてしまったりしますしね。たとえば日本から高い理想を持って海外青年協力隊に参加したとしますね。ところがその行き先がとんでもない所で、犯罪は 多発しているわ、ワイロやコネが横行してるわ、人々は向上心というものがまったくなくて、目先の自分の利益しか考えていないとかで、初めはそれに対していきどおりを感じていても、そのうち自分までがそんな環境に染まってしまうようなものですね。地球というのはそれぐらいすごいところなんですよ。
イー それはたいへんですね。
渡ー ワンダラーは、そんななかで自分の使命にめざめなければならないんですよ。もちろん、宇宙の方々も出来るかぎりの援助を一生懸命してくださいますよ。テレパシーで語りかけたり、UFOの姿を見せたりしてね。ひょっとすると、その宇宙人は魂において知人だったり、兄弟などの肉親だったりするのかもしれないのですよ。
イー はあ〜、なにかとてつもないスケールの、美しい物語ですね。
渡ー 宇宙人はコンタクティに、このように言われましたよ。
「あなたがたは、ではいったい、なにをしたらよいのかと考えています。なにをなすべきかは、私たちは、あなたがた一人一人に、テレパシーでお伝えします。
行いは、自分で判断するのです。自分で判断して、正しい、これは必要だと心ですなおに思うことを実行してください。私たちも、創造主の御手をかりて、みなさんを指導しましょう。
宇宙の法則によって、私たちは、なにをせよとみなさんに命令はできません。地球のことは、地球のみなさんで自分で判断して行うのです。実行すれば、必ず私たちは援助します。
地球の人々よ、目を上げなさい。みなさんは一体となって、ひとつの目的に進んでください� ��
私たちは待っています。
みなさんの行動を見つめています。
あなたたちの語り合いに耳を傾けています。
勇気をもって立ち上がってください。
儀式によって救われます。」
とね。
イー なるほど、自分でめざめて、自分で判断し、そして行動しなければならないわけですね。それはたいへんですね。
渡ー そうなんですよ。「儀式によって救われます。」と言われましても、それに参加する役の人にとりましてはたいへんなことなんですよ。それが、たとえ天で99、9%できていて、残りの0、01%だとしましてもね、できるかぎりの援助はしていただけるものの、直接「こうしなさい」とは言われないわけですからね。かすかなヒントや心に湧く思いを手がかりに、自分で判断して参加しなければならないんですよ。しかしね、いったんわかりますと強い信念をもって行動できるわけなんですよ。なぜなら人から聞いたり命令されたりしたわけではなくて、自分の考えで、確信をもって参加するわけですから、これは本物ですよね。
イー ほんとうですね。それは難しいですが、本来はそうあるべきですね。
渡ー それでね、過去6回はこの「宇宙の儀式」に地球人が参加できなくて「失敗の世の終わり」になってしまったわけですが、今回の7回目のチャンスには、さきほど言いました「無の世界」から各段階の次元の世界・地球まで地球人が参加して、ついに新しい地球、ハイ・バイブレーションの地球ができたんですよ。あとはスクリーンの上つまり私たちの目に見えるこの次元の世界におきまして「成功の世の終わり」をむかえて「新しい地球」が出現するばかりなのですよ。
イー なるほどそうなんですか。それで「バラ色の時代」だといっておられたんですね。
第2場面 終わり
第3場面 地球は地軸が傾き、大変動がおこることについて
地軸の変動
イー それで、今が「進化の大周期」だということでしたが、具体的にはどのような感じなのでしょうか?
渡ー 宇宙人は、このように言われましたよ、
「地球と人類は、一大進化過程の大周期に突入しているのです。
この大周期においては、地震、噴火、洪水、津波、ハリケーン、異常気象など、前代未聞の現象が地球上の各地に続発し、これに、人為的な大事件が加わり、さらには、大規模な〈地軸の急激な変動〉をきたすでしょう。」
これを言われたのは、1960年ごろですからね、その当時は「へー、そんなものかなあ」と思っていましたが、現在はまさにこのとおりになっているでしょ。
イー ほんとうですね、あたかも毎日のように世界のどこかで大地震が起こったり、津波や洪水などにおそわれて、多くのひとが命を落としたりしていますものね。日本でもこのところの異常気象はすざましくて、お米が不作になったり、火山の噴火や台風などで大変ですものね。人為的な大事件ではチェルノブイリの原発事故とか湾岸戦争の時の石油流失、また油田火災による大気汚染とか、ときどき私もとても悲しい気持ちになり、未来に対して希望が持てず、どうしていいのかわからなくなってしまうことがありますよ。
渡ー そうですね、おっしゃるとおりだと思いますよ。これが今までに私たちの心が作ってきた今の地球の消えて行く姿なのですが、これはまだ「大変動」の序曲がはじまったばかりでね、これからはこのような現象が加速度的に増えていくと思いますよ。そして、こういった一連の現象の最後にくるのが、今の宇宙人の言葉にでていた「急激な地軸の変動」なんですよ。
イー 地軸が変動するのですか?
渡ー そうなんですよ。現在の地球は、横道面に対して23、5度傾斜した地軸をもって自転していますよね、しかしこれは本来あるべきハイ・バイブレーションの地球の地軸ではないんですよ。ですから、大変動のクライマックスには、この地軸の傾斜角度が急激に変化して新しい地球の地軸になるわけですね。
イー はあ、・・・でも、新しい地球の地軸になるといいましても、ようするに地球がひっくりかえってしまうわけですから、それはとんでもないことになるのではありませんか?
渡ー そうですね。たしかにたいへんなことなのですが、しかしこれが「進化の大周期」の姿なのですよ。このようにも言っておられますからね、
「大西洋においては、海底の隆起は海岸線の沈下をきたすことでしょう。たった三つの山の頂が、大西洋の島として残るでしょう。ゴツゴツしたその地形は、ヒマラヤ山脈のようでしょう。最高峰は、5400メートルとなるでしょう。新たに陸地となったところには古代の都市が現れ、山脈の端は赤道にまで至るでしょう。
イギリスの地はもはや見あたらず、フランスは大西洋の底になるでしょう。大ロシアの地は、現在の黒海が拡大して地中海と一つになった海となってしまうでしょう。
遅かれ早かれ、地球は、このような突発的な変動の サイクルを必ず通過せねばなりません。これらは、現象的に起こることなのです。」とね。
イー いや〜、おどろきましたね、そんなにも変わってしまうのですか・・。そういえばヒマラヤ山脈やロッキー山脈の山々から貝の化石が出てきたりしていますから、それは今おしゃったようなことが過去にあって、いまでは世界でも最も高い山々がかつては海だったということでしょうし、これからもそのようなことが起こるだろうということは、知識・概念としてはわかるのですが、その「大変動」がもうすでにはじまっていて、何千年何万年後の話ではないというのは、なかなか実感がわきませんが。
渡ー そうでしょうね。人はそれぞれ「わざわいは、けっして自分にはふりかからない。」と思っていますからね。しかし実際は「わざわいは、人の知らない所で大きく成長して、トツゼン目の前にあらわれる。」なんですよ。
イー (笑い)ほんとうですね。
渡ー (笑い)そうでしょ。まあ、この場合はわざわいなんてものではなくて、地球と人類の一大進化の大変動ですから、なまやさしいものではありませんけどもね。最近、皆さんがウスウス感じておられる「なにかおかしい、このごろの地球はどうも変だ」という現象が加速度的に増加してきて、いやがうえにも「なにかある」ということを実感せざるえないようになってくると思いますよ。
イー それはたいへんですね。なんとかスムーズにハイ・バイブレーションの地球に移行できないのでしょうか。
新しい地球の建設
渡ー これは「進化の大周期」の自然の姿なので、現象的におこることなのですが、同時に人類の気づきと目覚めのための最後の学びの場でもあるんですよ。ですから私たちは身の周りに展開される現象、私たち自身が作ってきた地球の結末をながめ、身をもって体験しながら、今までの自分の心や行いを反省していかなければいけないんですよ。そこで「ああ、私たちのこういうところがいけなかったんだ。本当はこのようにあるべきなんだ。」という気持ちになり、心の中で「新しい地球」をイメージして作っていかなければならないわけですね。
イー なるほど、そうですよね。いくらスクリーンの手前まで新しい地球ができたといいましても、そこにいる私たちがすべて天におまかせで何もせず、ただじっと待っているだけでは、新しいハイ・バイブレーションの地球が来るわけがないですよね。やはり私たちも新しい地球を心で作っていかなければいけないんですね。
渡ー はい、今はちょうどまっさらなキャンバスのような「白い大地」ができたところですからね、今度はそこに、まずはマインド・心で新しい地球の絵を描いて、建設していかないといけないわけですね。そうしないと形になりませんからね。そして、人類の心に新しい地球が十分にできて、多くの人がそのような世界が本当にくることに気づき、すべてを天の神様に本当の意味でおまかせする気持ちになったそのときにフィナーレがおとずれるわけですね。それが遅くなって、人々の苦しみが長く続くか、スムーズに運ばれるかは、私たち人類が、どれだけ早くこの真に気づくかによるわけですね。また、私たちがそのことに気づくまで、この大変動の学びは続きますし、人類は必ず真に目覚めるのですよ。その時を、天 では待っておらるんですね。
イー なるほど、そうなんですか。でも、私は今日「進化の大周期」についてうかがっていますが、これが人類の大多数がこのようなことに気づき理解されるようになるまでには、まだまだずいぶんと時間がかかるような気がするのですが?
渡ー そうですよね。今の状態をながめていますと、なかなか時間がかかるような感じがしますが、人類の目覚めもやはり加速度的に進んでいくのですし、もうすでに進んでいるのですよ。たとえば最近いろいろな、以前なら考えもできなかったようなことがひんぱんに起こるでしょ。天安門事件やベルリンの壁の崩壊につぐドイツの統一、ソ連邦の解体、日本でも何十年ぶりかの政権交替などね。これまでは、確固不動の頑強さで存在していた世界の枠組みが急速に揺らいで、はかないものとなってゆくように感じられるでしょ。
イー ほんとうにそうですね。
渡ー このようなことについて、宇宙人はこのようにいっておられますよ。
「これからは・・・、人々の意識の底を流れるアンダーストリーム(底流)が、どんどんと変化してゆきます。それにつれて、人々は、これまでの地球の価値観から、新しい時代の価値観へと、変わっていかざるをえないでしょう。
この変化は、世界のすべての人々の意識の底に起こっている大変化なので、もはや何があろうと、誰にもおしとどめることのできないものです。」
こんなふうにね、目に見えない世界で、もうすでに新しい地球ができていますから私たちの意識の底に流れているものも変わってきていて、新しい地球の価値観がどんどんでてきているんですよ。
イー なるほど、自分では気づかなくても、私たちは意識の奥でもうすでに変化してきているんですね。
渡ー そうなんですよ。それから、こうも言っておられますよ。
「地球の波動は、どんどんと変化し、今日、しっかりとした堅固な構造に見えていたものが、明日にはカゲロウのようなたよりないものと化してしまうことでしょう。
すべて、今までの物質文明の世界は、崩壊してゆくように見えるでしょう。しかし、それは、人々の意識の底のアンダーストリームが真に望んでいる方向性であります。
堅固な構造におおわれ、支えられてきた古いサラス(今までの地球のことで、宇宙人は悲しみの遊星という意味でこのように呼ばれている)のすべては、人々の意識の底より湧きあがる流れにのみこまれ、アッという間もなく、もろく、崩れ去ってしまうことでしょう。
この変化は、いかなる人々が想像するよりもすみやかに起こり、人々の表面意識の流れ� ��さまざまなおもわくは、現実が変化してゆくスピードに、ついてゆけなくなってしまうでしょう。」
イー はあ、そのようにして私たちの意識の底の流れが現実の世界に影響をあたえて、どんどんとスピードアップして変化していくわけですね。そこから、どのようにして人々の目覚め、表面意識への自覚までいくのでしょうか?
百匹目のサル
渡ー どのようにして大多数の人々が、この真実に心で、意識で気づいていくかということですが、「百匹目のサル」というお話を知っていますか?
イー いいえ、知りませんが・・・。
渡ー それは、ライアル・ワトソンという生命科学者の「生命潮流」という著書にのっている話で、テレビでも放映していたんですけれども、九州東岸に幸島(こうじま)という小島がありまして、そこでは類人猿の研究目的で、ニホンザルが集団で飼育されているんですよ。サルたちのエサにはサツマイモや小麦粉などをよくあたえていたんですが、サルのなかに頭のいい若いメスザルがいましてね、たとえば砂浜に落ちて砂と混じってしまった小麦粉を、このサルはどのようにして食べたと思いますか?
イー そうですね、なんとか指先で分けて小麦粉だけ食べたんでしょうか。
渡ー 普通のサルならそうするとおもいますが、この天才ザルは、小麦の混ざった砂を両手ですくってバッと海に投げたんですよ。そうすると砂は沈みますが小麦粉は浮くでしょ、そうして海水に浮かんだ小麦を食べたんですね。
イー ハア〜、かしこいですね〜、私より頭いい(笑い)。
渡ー (笑い)スゴイでしょ。今度はサツマイモの場合ですが、イモには土がついていますよね、マーケットのパック入りを買うわけではありませんからね。その土のついたイモを海水で洗うと、土が落ちると同時に塩味がついておいしいということを発見したんですよ。最初は、これを周りのサルがボツボツとまねをして増えていったんですよ。ここまではあたりまえでしょ。
イー そうですね。
渡ー ところが、この海水でイモを洗うサルの数がある頭数を超えたとたんに、この方法はコロニー全体に爆発的に広がって、その日のうちに、集団のほぼ全員が、イモを海水で洗って食べるようになったんですよ。
イー はあ、それは不思議ですね。
渡ー それだけじゃないんですよ。もっと信じがたいことには、この風習は、空間を超えて、別の島のサルのコロニーや、九州本土の群れの中にさえ、自然発生するようになったんですよ。
イー エ〜!どうしてでしょうか?
渡ー 原因はよくわからないんですが、このワトソン博士の推測によりますと、カール・ユングという心理学者がおられましたよね。
イー はい、たしかもう亡くなられましたが、フロイトと同じように精神分析の研究をやっておられた方ですね。
渡ー そうですね。そのユングの説に集団的無意識というのがあるんですよ。人間の意識の下に無意識というのがありまして、そのまたはるか奥にこの集団的無意識というのがあるというんですけれども、ここでは人類はつながっているんですよ。
イー ようするに、この体、物質的身体はそれぞれはなれていても、その無意識の底ではみんな共通だというわけですね。それはちょうど、木の幹をその集団的無意識だとしますと、枝や葉は私たちの心や体みたいなものでしょうか?
渡ー そうそう、いいたとえですね、そんな感じでしょうね。それでこの幸島のサルたちの場合は、イモを海水で洗って食べるというサルの数が、ある一定数を超えたとき、その行為がサルの集団的無意識にまで到達し、それでみんながそうするようになり、またその意識が海をこえて他の島や九州本土のサルにまで広がったのですよ。そしてこれが爆発的に広がるきっかけになるサルのことを、象徴的に「百匹目のサル」というんですね。
イー なるほどね。これは人類にもあてはまるわけですね。そう考えますと、戦争したり憎しみ合ったりしているのがなにかコッケイですね。同じ木の葉っぱどうしが殴り合っているみたいで・・・。
あなたは駄々をこねる私に耳を傾ける時間を持っている
渡ー ほんとうですね。このように、みんな意識の奥のほうでつながっていますから、私たちの心に湧く想いは、深層で人類意識全体の影響を受けますし、また人類意識全体に影響を与えていくこともできるんですよ。そして、もっといいますと、私たちはその根元で、地球上の全生命、さらには地球という巨大な生命体そのものとも一体でね、お互いに強く影響し、また影響されているんですよ。
イー ハア〜、「すべては一つ」なんですね。
渡ー そうなんですよ、万物は一体でね。それで今、地球の波動がその根底から大きく変化し始めているでしょ。それを、地球上の全生命・全人類も意識の底では感じていて、人類意識の底流は大きく大きく変わり始めているんですよ。あなたや人々ひとり一人が発する「新しい地球の波動」は、それがどんなに小さいものに思えても、必ず人類意識全体に影響を与え、そうして「百人目の人間」が真実に気づいたときに、その目覚めは爆発的に広がって、海や山を越え、全人類の表面意識での目覚めになるわけですね。
イー なるほど、それで全人類が目覚めるのに、そんなに時間がかからないというわけですか。
渡ー はい。そして、すべてを見ておられる宇宙創造神が、「これでよし」とされたとき、地軸が変動し、新しい地球になるわけですね。この日は、近い将来、必ず訪れるんですよ。
第3場面 終わり
第4場面 この時は、天空に宇宙船が満つる時であることについて
魂の救いと地球再建の役割
イー 近い将来に「進化の大周期」のクライマックスの「地軸の大変動」が訪れて、それは私たち人類が真に目覚めた時だということもわかったんですけれど、それはだいたい、いつごろになるのでしょうか?
渡ー それはね、今のところ宇宙人にも、私たちにもわからないんですよ。今、あなたがおっしゃったように、私たち人類の目覚めしだいですからね。ちょうど、私たち人類が、全員でマラソンをしているようなものですよ。ただし、このマラソンは、一番二番を決めるのではなくて、参加者全員がゴールインすることが目的ですからね、そのタイムがどのようになるかは、あなたが、また皆さんがどれだけのスピードで走ってテープを切るかにかかっていて、最終地点でストップウォッチのボタンを押すまでわからないわけですよ。それこそ「天のみぞ知る」なんですね。
イー やはりそうですよね。私たちの走りしだいなんですか。
渡ー はい、そうなんですよ、私たちしだいなんですね。・・・といいましても、それは何十年も、何百年も先のことではないと思いますよ。きっとあなたの生きておられる間で、あなたのその目でフィナーレを見ることができると思いますよ。
イー はい、なるほどね〜、私も体験できるわけですね。・・・・それは、たいへんうれしいような気がすると同時に、なにかとてつもなく不安も感じるのですが・・・。
渡ー そうでしょうね、人類の有史以来の最大の出来事になるでしょうし、未知のものに対して恐怖心をいだくというもわかりますが、この進化の大周期のフィナーレの時に生まれて、自分自身もふくめた地球がハイ・バイブレーションの新しい地球になるのを経験できるということは、これほどの幸運はないと思いますよ。
イー たしかにそうですね、わかりました。それで、具体的なことについてなんですけれども、地球の地軸が傾く大変動を通過するわけですが、その時はさきほどの宇宙人からのメッセージにもありましたように、大陸が沈んで海になったり、海が陸や山になったりしますよね。地球の場合はそのような状況を経過して、新しく生まれ変わるのはわかるのですが、その上に住んでいる私たち人類や生物はどのようにして新しくできた地球に移行するのでしょうか?
渡ー それは、たいへん重要なポイントですね。まずは人間についてですが、その移行のしかたにはふた通りの方法があるのですよ。ひとつは今の肉体で移行して、新しい地球の建設に従事する人々、もう一方は魂で移行して、あらかじめ肉体で来ている人々の子供たちとしてその地球に生まれてくる人たちがいるんですよ。
イー はあ〜、ということは肉体で助かる人々もいるわけですね。
渡ー そうなんですよ、やはり地球人としての因子は残らなくてはなりませんからね。しかし、その肉体で移行する人がえらくて、肉体を古い地球に残して魂で移行する人がダメだというわけではないんですよ。それは単に役目ですからね。
イー 役目なんですか。でも、私なんかは肉体で移行するほうがいいような気がして、正直いいましてできればそうしたいと思ってしまうんですが。
渡ー そうでしょうね、今の一般常識からしますと肉体がなくなればすべてはおしまいという考えですからね。しかしはじめのほうで言いましたように、魂は死にませんからね、最近のテレビや出版物などを見ていても、すでに人類意識はそのことにどんどん目覚めつつあることがわかるでしょ。
イー そういえば、臨死体験の話とかをさかんにテレビでやっていますね、それもたいへんまじめなとらえ方ですね。
渡ー そうでしょ、そんなふうに私たちの意識は変化してきていますからね。だんだんとこの肉体が空中服みたいなものだということが理解されてきますよ。
イー 空中服といいますと?
渡ー 水にもぐるときは、その環境に適した水中服、潜水服を着ますでしょ、それと同じように私たちは今、この地球の大気に適した空中服を着ているわけですよ。ようするに、1気圧の大気や重力に最も適した体を、いってみれば魂の服としていただいているんですよ。
イー なるほど、そう考えますと肉体の死というものに対しての恐怖感というものがなくなりますね。
渡ー それにね、新しい地球を建設する役というのもたいへんですよ。まったくゼロからですからね。ちょうど会社がどこかの国に支店を出すときに、まず最初に派遣されるようなものですよ。なんにもないところから、なにからなにまで準備しなければならないでしょ、それにはある程度のバイタリティのある人が必要になりますよね。
イー はい、適材適所の役割があるわけですね。それで、そのそれぞれの役をどなたがどのように決められるのでしょうか?
渡ー それは、宇宙の法則にのっとって、各自が自分の自由意志で決定し行動するわけですよ。
イー ということは、たとえば肉体のままで新しい地球に移行しようと自分で決めて行動しますとそのようになるわけですね。それにはどのようなことをすればいいのでしょうか?
宇宙船天空に満つる日
渡ー それにはね、さきほどあなたが言われたように、地軸の傾斜とそれにともなう大変動のときには、地球上がたいへんなことになりなすから、とてもじゃないが肉体で生き延びられる場所はないんですよ。それどころか、魂でさえその時の地球にはとどまることができないわけです。それでね、地球が落ち着いて、また住めるようになるまで、円盤・宇宙船に乗って、ある期間を避難生活を送るんですね。
イー エッ!円盤に乗るんですか?!
渡ー ええ、なにをトウトツに言うんだと思われるかも知れませんが、これは真実なんですよ。「その日、その時」にはね、地球をおおうほどの膨大な数の「宇宙船(マザーシップ)」と「空飛ぶ円盤(スカウトシップ)」が訪れるんですよ。それは、全地球ほとんど同時でね、ですからそれが昼になる地域もあれば、夜になる地域もあるわけですが、とにかく宇宙船が天空に満つるんですね。
イー はあ・・・、それは私たちの目にも見ることができるんでしょうか?
渡ー はい、その時は私たちに合わせてバイブレーションを下げて、見えるようにされますからね。そして円盤が空いっぱい現われてからね・・・、それから起こることと同じようなことを表現している映画がありましたよ。「地球の静止する日」という映画を見たことがありますか?
イー はい、以前テレビの深夜放送で放映していたのを見ましたが・・。
渡ー あれは、1950年ごろのアメリカSF映画で、ある宇宙人が核戦争の危険性を人類に警告するために地球にきて、いろいろと努力をするというお話なのですが、それを見てどのように感じられましたか?
イー そうですね、たいへん印象深い映画でした。宇宙人が地球のことを心配して、いろいろな科学者や指導者などを説得したりするんですけれども、少数の人以外は、そのことに理解を示さず、それどころか危険な存在として迫害するんですよ。しまいには銃で撃ち殺したりして、本当にかわいそうでしたよ。
渡ー その映画のなかで、地球上のすべての交通機関、電気系統、放送、通信網などがことごとく機能を停止するという印象的なシーンがあったのをおぼえていますか?
イー はい、ありましたね。すべての自動車やオートバイもエンジンがかからず止まってしまったり、ラジオ、テレビは沈黙して、工場、オフィスビル、普通の家庭までもが停電してしまうんですが、なぜか飛んでいる飛行機や手術中の病院はだいじょうぶでそのことで人が死んだりはしないという場面ですね。
渡ー そうでしたね、それは宇宙人が自分の言っていることが真実であることの証明のために行なったことなんですが、それと同じことが、現実の世界で円盤が現れたあとに起こるんですよ。今まで人類が営々と築きあげてきた科学文明は、一瞬にしてその機能を停止するという本当の「地球の静止する日」が来るんですね。
イー ・・・もし、そんな日が本当に来るとしたら、スゴイでしょうね。空にはUFOがイッパイうかんでいて、地上では文明の利器がすべて動かなくて、完全な静寂の世界で・・・、想像しただけで神秘的ですね・・・。しかし反面、人々はパニックになってしまうかもしれませんね。
攻撃にきたのではない
渡ー そうなると困るわけですよ。これは、人々をパニックにおとしいれるために宇宙船が現われたり、電気系統がストップしたりするわけではないんですよ。地球の人々に、「その日、その時」がきたことを告げて、みなさんの心が天に向かい、真実に気づいていただくために行なわれることなんですからね。ですから、ここが、大変重要でみなさんに知っていただきたいことは、このような時が来ましても、けっしてあわてたり恐れたりする必要はないということですね。彼ら宇宙船と宇宙人は、地球を攻撃にきたのではなくて、限りなき愛と援助の手をさしのべにきたのだということなのですよ。このことを、わかっていただきたいですね。
イー なるほど、攻撃に来たと思って、恐怖心を持ってはいけないということですね。
渡ー そうなんですよ。恐怖心がありますと、宇宙人の愛と援助を受け入れることができませんからね。もっともこのことに関しましては、きっと大丈夫だろうと思っているんですよ。昔は宇宙人というと、地球を攻撃にきたとかの内容のSFやマンガが多かったですが、このごろはかわりましてね、さきほどの「地球の静止する日」や「未知との遭遇」などの映画に代表されますように、宇宙人との友好をテーマにしたもののほうが一般的になってますからね。
イー そうですね、私たちも、受け入れる土壌ができつつあるかもしれませんね。しかし、そのように地球を覆うほどの宇宙船というのはものすごい数だとおもうのですが、いったいどこから来るのでしょうか?
渡ー 彼ら宇宙人はね、この太陽系はもちろんのこと、別の太陽系からも、はるばる地球とそこに住む人類を救うために訪れるわけですよ。新しく生まれ変わる地球と人類に対して、愛と真理の時代の訪れを告げるためにやってくるんですね。
イー はあ〜、そうなんですか。宇宙の方々も、私たち地球人のために、わざわざはるか彼方から来てくださるわけですね。それは本当にとてつもない愛ですね・・・。
今、私の心では、宇宙船が空イッパイに来てくださることのお話に、たいへん感動しているのですが、それと同時に、心の別の部分では、あまりにも今までの常識とかけはなれているために「本当かなあ」という気持ちもあるんですよ。このことを人々にわかっていただくのは、やはりたいへんなことように感じるのですが・・・。
渡ー そうでしょうね、このことを一度聞いて「そうだ!」とすぐにわかる方は、今はまだ少ないかもしれませんが、しかし、これは、正真正銘これから起こることなのですよ。みなさんが必ずわかる時がくるんですよ。極端にいいますとね、たとえ今はわからなくても、現実に、宇宙船が天空に満ちる日に「攻撃にきたのではない!」というこの言葉を、記憶の中から浮かび上がらせてほしいんですよ。
イー はい。
渡ー ・・・とは言いましてもね、現実に、天空に満ちる宇宙船を目のあたりにして、しかも平常心を保つのは、なかなかむずかしいことかもしれませんよね。おまけに地上では、すべての文明機能がストップしてしまうんですから・・。しかし、そこでさきほどの言葉を思い出していただきたいんですよ。恐怖心などのマイナス感情をすてて天空に満ちる宇宙船に対して、あなたの心を大きく開いていただきたいのですね。恐怖心は心を閉ざし、攻撃衝動や逃避衝動を生みますが、心を開いて宇宙船に対すればあなた自身に備わった偉大な「直感の力・インスピレーション」が働いて、これら宇宙船が、攻撃にきたものではないことがわかっていただけるはずですよ。きっと、それだけではなく、宇宙船から伝わる、はるか に次元の高い「愛の波動」を感じることができると思いますよ。このことがたいへん大切なポイントなんですね。
イー なるほど、よくわかりました。
天からの声は語る
渡ー それから起こることはね・・・。あなたはローマ法王のおられるバチカンの、システィナ礼拝堂にある「最後の審判」という壁画を知っていますか?
イー はい、ミケランジェロの有名な絵ですね。写真で見たことがあります。
渡ー あれは「最後の審判」というタイトルどおり「その日、その時」を表現したものだと思うのですが、その壁画の上の方で天使がラッパを吹いているのをご存じですか?
イー ああ、そういえば、何人かの天使がほおをふくらませてラッパを吹いていますね。
渡ー あの天使は「その時」が来たことを、人々に伝えているわけですけれども、それと同じことが宇宙船が現れてから起こるんですよ。
イー エッ、といいますと・・・?
渡ー もちろん、本当に天使がラッパを吹くわけではありませんが、その時、宇宙船から「ある声」が放送されるんですよ。
イー では、宇宙人が語りかけられるわけですか?
渡ー そうではないのですよ、「地球のことは、地球人自身でやりなさい。私たちはただ援助するだけです」といわれているとおり、宇宙の法則がありますからね。この声は宇宙船から放送されますが、じつは宇宙人の語る声ではなくて、地球上で、語る役の人々である地球人が、宇宙船に向けて、その声を送るわけですね。それが宇宙船により拡大されて、宇宙船が覆うすべての地域に放送されるのです。したがいましてね、その声は、各国で、その国の語る役の人により、その国の人々にわかる言葉で語られるわけですよ。日本でしたら日本語、アメリカでしたら英語、フランスはフランス語というようにね、人の住んでいる地域はもれなく宇宙船が覆い、その国の言葉で放送されるんですね。
イー なるほど、それぞれの国の、放送する役の地球人がおられるわけですね。それで、どのような内容になるのでしょうか?
渡ー その内容もですね、やはり各国のその役の方によりまして、自主的に作られますから、したがって、国により、地域により、多少異なってくるのですが、大筋は同じでね、このようなことを語ると思いますよ。少し長いですが読んでみますとね。
〇現在、天空を満たしている宇宙船は、他の遊星からやってきたものです。
〇この宇宙船は、日本だけではなく、全世界のすべての国々の上空にきています。
〇この宇宙船は、私たちを攻撃にきたのではありません。
〇この宇宙船には、宇宙人が乗っています。彼らは愛深き私たちの兄弟姉妹であり、私たちと同じような姿をしています。彼らは、この太陽系の遊星はもちろん、他の太陽系の遊星からも、私たち地球人に、援助の手� �さしのべるためにやってきたのです。
〇地球は、進化のための「世の終わり」を間もなく迎えます。
〇地球に、「新しい周期」がやってきました。古い地球、古い世は終わり、新しい地球、新しい世がやってきました。今の地球に、大きな変化が起こるのです。
〇この変化は、地球と人類、全生命が、新しい段階に進化するために、どうしても通過せねばならない変化です。天体物理現象を伴う大変化の時期こそ、地球の文明、文化、および地球人の心と魂が、飛躍的に進化向上するのです。
〇心を落ちつけて、静かに聞いてください。地球の地軸が、数日後に、急激に傾きます。
〇その際には、地震、津波、などの大変動が起こります。
〇これからお伝えする地方の人々は、た� �ちに、すみやかに、これから指定する地点に向かって出発してください。
OO地方の方はOOへ、
OO地方の方はOOへ。
〇この放送を、お聞きのみなさん、ただちに、今!申し上げた地点に出発してください。
〇たとえ「集合地点」に到着できそうになくても、その地点の方向に向かって進んでください。その地点に向かって進んで行くという「意志」がきわめて大切です。
〇「集合地点」に向かって、あらゆる努力をつくして進まれる方は、なんらかの方法で、必ず救われます。
〇交通機関が使えなければ歩いてください。その地点に向かって一歩でも近づくという意志と努力をしてください。これは、なによりも大切です。
〇赤ちゃん、幼児、子供さんは、つれ て外に出てください!
〇地球の大変化のときにあたり、はるかな宇宙の彼方から地球人類を救いにやってこられた宇宙の兄弟姉妹に、心からの感謝の念をもって、この放送を終わります。
・・・と、まあ、このような放送がされるわけですが、少しおどろかれましたか?
イー ・・・はい、少し・・・。
渡ー 今はね、急にはなかなか理解するのはむずかしいかもしれませんがね・・・。それはある程度しかたのないことかもしれませんが、しかし実際に宇宙船が天空を覆ったとき、「ああ、そういえば、昔このようなことを聞いたことがあるなあ、攻撃に来たのではないと言ってたなあ・・・・」と思い出していただくだけでもいいのですよ。そうして、心を開いていただくだけでも、ずいぶんとちがいますからね。
イー なるほど、情報として知っているのも重要なわけですね。
渡ー そうですね、みなさんは、もうすでに魂では知っておられますからね、必ず気づかれる日が来ると思いますよ。
イー はい。
渡ー 話を続けますとね、この「天からの声」は、さきほどのような内容をくりかえしくりかえし放送するのですよ。そして、この放送が終了しますとね・・・・、いままで全天を覆いつくしていた宇宙船は、一瞬のうちに、すべて消え去ってしまうんですよ。それと同時に、さっきまで止まっていた地球上の電気系統、交通機関、通信網など、いっさいの「地球文明」が、一斉にもとの状態に戻るわけですよ。
イー それは、まるで「地球の静止する日」の映画と同じですね。
渡ー そうなんですよ。さあ、そこで地球上の政府機関、報道機関などは、どのように対処するでしょうか、「今の宇宙船からの放送は、真実である。みなさん、集合地点に向かって、ただちに行進しましょう」と国民に告げると思いますか?
イー いやあ、たぶんそうはしないと思います。
渡ー そうでしょうね、おそらく「今の宇宙船からの放送は、悪質なデマである。地軸の大変動などは起こらないから、国民のみなさん、安心してこれまでどおりの生活を続けましょう」と語るでしょうね。
イー はい、きっとそのようなことになると思います。
渡ー 「のどもと過ぎれば熱さ忘れる。」といいますがね、天空からの宇宙船が消えて、文明の利器がすべてもとのように戻りますと、人々は、さきほどのショックもどこえやらで、またもとどおりの生活を始めようとするでしょうね。
イー そうかも知れませんね。
渡ー ここで、ようやくさきほどのあなたの質問「肉体のままで新しい地球に移行しようと決めた人は、どのような行動をとればいいのか?」についての答えをいうことができるんですよ。
イー はい。
信が問われる時
渡ー ここに、一人一人の信が問われるときがくるわけですね。
宇宙船からの放送を信じて、ただちに指定された地点に向かって進みはじめるか・・・・、それとも、あれはなにかのイタズラか集団幻覚なんじゃないかと否定して、今までの生活に戻っていくか・・・・。このどちらの道を選ぶかは、全世界の人々、一人一人の、まったくの自由意志でね、この点については、宇宙人は、なんらの強制も命令もしませんし、またできないわけですよ。しかし、心を開いて宇宙船に接した人々には、宇宙船の波動が強い印象として残るわけです。このような方々は、自らの心に湧く呼びかけ、魂の声や直感力の声を聞いて、他の人々を誘って歩み始めると思いますよ。
イー なるほど、そのときに肉体のままで新しい地球に移行して、その建設に従事しようと決めた人なんかも、目的地に向かって歩み始めるわけですね。
渡ー そうですね、中にはそれぐらい役割に目覚めて、行動される人もおられるでしょうね。その移動ではね、もし首尾よく交通機関が使えれば、アプローチはスムーズにいくでしょうし、たとえ使えなくても歩いてでも目的地に向かうことが大切だと思いますよ。強い意志と決意を持つ人々は、不思議な力に導かれて進み、きっとなんとかして、指定された集合地点へとたどりつくことができると思いますよ。
イー それで、その・・・集合地点に着くと、どのようになるのでしょうか?
渡ー その場所に行きますとね、そこには数多くの宇宙船が着陸していましてね、宇宙の兄弟たちが温かくあなたを出迎えてくれるわけですよ。
イー エ〜〜ッ、そうなんですか、まるで「未知との遭遇」の映画のラストシーンのようで、夢のようにすばらしいですね!
渡ー そうでしょ、しかし、これは夢ではなく現実なんですよ。そして出迎えておられる宇宙人は E・T・のような容姿ではなくて、私たちと同じような姿の兄弟・ブラザーズandシスターズなんですよ。
イー なるほど、宇宙の兄弟なんですね。
渡ー そうです。そして、このように指定された着陸地点に向かった人は、全員宇宙船に乗船するんです。また、たとえその地点に到達できなかったとしても、その地点に向かうという意志と努力を続けた人は、必ずなんらかの形で乗船するんですよ。ようするに、ここに、人々の「自由意志」で方向性を決定するたいへん大きな機会があるわけですね。
イー はあ、やはり乗船するかどうかも、どうしても自分で決めないといけないわけですね。
渡ー はい。また、自由意志で「乗ること」を選んだ人は、必ず乗船できるのですよ。そのようにして、自由意志で乗ることを選んだ人々が全員乗船してしまいますとね、宇宙船は地球を離れるんです。その後はどうなるかといいますと「天からの声」の放送のとおりに、地球の地軸が急激に傾きましてね、それとともに、今までの陸地は海となり、海からは新しい大陸が隆起して、地球は、大変動の総仕上げに入り、新しい地球へと完全に生まれ変わるわけですね。これはまさに、宇宙人のいうとおり、プラネタリー・クリーニング(遊星全体の大掃除)のさまがくりひろげられるんですよ。
イー ついに地軸が傾いて、大クリーニングされるわけですね。
地球の外から
渡ー そうです。そして・・・、乗船した人々は、母なる遊星、地球が生まれ変わるさまを、「地球の外から」見ることとなるんですよ。
イー 地球の外からといいますと、円盤の窓から、その劇的な場面を見るということでしょうか?
渡ー そうでしょうね。
イー それはスゴイですね・・・。そのあとはどこにいくのでしょうか?
渡ー それからはね、地球全体の「ハウス・クリーニング」が完全に終了するまで、しばらくの間は、地球上は生命の住めない状態となりますから、乗船した人々は、太陽系の他の遊星、あるいは宇宙船の中で暮らし、新しい時代をきりひらいていくための勉強をするんですよ。
イー 他の星へ避難するのですか?バイブレーションのちがいはどうなるのでしょうか?
渡ー それぞれの方の波動は、今でもどんどん上がりつつありますが、そのころになりますともっと上がりましてね、他の遊星に行ってもだいじょうぶなようになりますよ。そしてこの「避難所暮らし」ですが、地球的発想からしますと、なにか難民収容所のようなイメージを持たれるかもしれませんが、実は、たいへん快適な、すばらしいものだそうですよ。といいますのも、私たちの仲間で、もう十年以上も前に、金星に建てられた宿舎を見学して帰ってきた人がいるのですが、彼が見せられたのは、日本人が暮らすために整えられた宿舎で、周囲の環境は日本の田園風景によく似ていましてね、とても居心地の良いものだったそうですよ。その人は「これなら!」と大いに納得して帰ってきましたね。
イー はあ、そんなにも前から準備されていたのですか。
渡ー はい。それで、このようにして待避期間が過ぎ、新しい地球が、人間が暮らせるほどに安定してくると、人々は再び宇宙船に乗せられ、新しい地球へと帰ってくるんです。このとき、もはや地球人は、昔の地球人ではないんですよ。地球が、古いバイブレーションのサラスから新しいバイブレーションの地球、宇宙語で言いますとアルスへと生まれ変わったように、人も、サラスの人から、はるかに高いバイブレーションのアルスの人へと生まれ変わっているんですね。そして、完全にクリーニングされた新しい地球の上に戻った人は、同じようにほかの遊星で避難させていた他の全生命と協力して、ゼロから、新時代の文明を、その自由意志をもって築いていくのですよ。これまでは「宇宙の孤児」だった地球人類も 、自由に他の惑星と交流できるようになりましてね、今まで心の奥に秘められていた神性が輝き始め、ここから本当の「人類の歴史」がはじまるんですよ。
イー はい、・・・すばらしいことですね。
渡ー 宇宙の方はこのようにいっておられますよ。
「アルスの時代は、人が、自らの魂の奥に備わった、その自由意志の偉大な輝きに気づき、目覚め・・・・
自らの足で、力強くその歴史を歩みはじめるとき。
魂の奥の、神性の偉大さが、いかんなく発揮され、
人は、新しい人としての、
アルスに生きる人としての歴史をつくってゆくであろう。」とね。
イー はあ〜、なにか、新しい地球ができるのが楽しみになってきました。それにしましても宇宙の方々は、実に大きな援助の手をさしのべてくださるのですね。
渡ー そうでしょ、完全に一人一人の自由意志に任されているとはいえ、たいへんな援助の手ですね。
ノアの箱船
イー なるほどね、しかし少し気になるところがありまして、私たちのような大人は自由意志で乗ることを選べばいいとしましても、たとえば、赤ちゃんとか幼児、子供とか、また動物や植物はどうなるのでしょうか?
渡ー それはね「天からの声」の最後の方に「赤ちゃん、幼児、子供さんは、つれて外に出てください!」といわれるんですがね、どうしてかといいますと、自由意志の発達の未熟な赤ちゃん、幼児、子供は、みずからの意志で集合地点へ向かうことができないですからね。親や保護者が集合地点へ向かうという選択をした場合はいいのですけれど、しかし、最悪の場合は、親が恐怖心にとらわれましてね、子供たちをつれて、家の中や、もっとわるい場合は地下道などに逃げこんでしまってはたいへんですからね。大人は、自由意志で残る道を選んだのですから、しかたがないとしましても、子供たちはそれを選んだわけではありませんからね。それで「天からの声」は「つれて外に出てください!」と語るのですよ。
イー そうですか、子供たちが外へ出るとどうなるのでしょうか?
渡ー 天空の見えるところにつれ出された子供たちはね、なんらかの方法で、必ず救われるのですよ。
イー たとえば、宇宙船に吸い上げられたりするのでしょうか?
渡ー くわしくはわかりませんが、そのようなことになると思います。
イー それでは、動植物も同じような方法で救われるのでしょうね。
渡ー そうでしょうね、彼らも、やはり自由意志を持っていませんから、おそらく、宇宙人の方で、種の保存に必要なだけの固体を選択して宇宙船に乗せるという方法がとられると思いますよ。
イー それはまるで、ノアの箱船ですね。
渡ー はい。まさにその時、宇宙船は、ある意味で「ノアの箱船」になるのですよ。
魂の救い
イー ほんとうですね。・・・・それから、さきほどからのお話で、もうすでにいわれておられたのかもしれませんが、地球に残ることを選んだ方や、その時はもう亡くなっていて、霊界におられる方などはどうなるのでしょうか?
渡ー 私たち人類の魂は、もうすでに、新しい地球アルスの魂として、完全に生まれ変わっています。魂のレベルでは、その自由意志で、全員が新しい世への移行を希望しているのですよ。霊界でも同じです。したがって「最後の日」には、肉体で乗らなかった人も含めまして、魂のレベルでは、全人類が宇宙船に乗船するわけですよ。
イー 魂も宇宙船に乗るのですか?
渡ー そうなんですよ。いくら魂でも、地軸が傾斜して大変動を起こしている地球にはとどまっていられないですし、やはり他の惑星や母船に避難するのですよ。また、魂といえども宇宙を飛んでいくわけにはいきませんから、宇宙船に乗って移動するわけですね。ようするに、全人類は、魂のレベルで全員救われましてね、そのうち、肉体の意識の自由意志で乗船を希望した人は、肉体で救われるのです。
イー なるほど、それで、全人類は救われるのですね。
地球再建の役割
渡ー はい。・・・その、魂の救いと肉体の救いの違いは、さきほど言いましたように優劣はもとより、いささかの違いもなく、単に役割の差があるだけなんですね。
イー そうでした、肉体で救われる人は「新しい地球の再建」の役で、魂で救われた人は新しい地球の子供として、新しい波動の肉体をもって誕生するわけですね。
渡ー そうです、そして、その役割は、それぞれの人が、自由意志で選択するわけですね。そこには、すべてを自由意志でみずから決定し、すべてを自分の責任で行なっていくという厳正な「宇宙の法則」は、けっして崩れることはないわけですね。ただ、その「宇宙の法則」で許される、限度いっぱいの援助の手ををさしのべてくださる宇宙の兄弟、また創造主の御心を思うと、私たち人類は、いかに多くの、宇宙の同胞の愛、神の大愛によって支えられ、生かされているかがわかり、おのずから謙虚な気持ちにならざるをえないですね。
イー ほんとうですね、・・・その日、その時、天空に満つる宇宙船は、そのまま、宇宙の兄弟たちの限度いっぱいの愛の表現なのですね。
渡ー そうですね、ですから私たち地球人も、また、その大きな愛の波動に対していっぱいに心を開き、それを受け入れないといけませんよね。そして、すべてを貫く直感の声に静かに耳を傾け、あなた自身の自由意志で、あなた自身の役割を選んでいってほしいですね。あなた自身が選んだ未来は、そのまま新しい地球と人類の未来と重なり・・・、新しい地球は、一人一人の未来とともに、よりすばらしい世界として建設されていきますよ。
イー はい、よくわかりました。
第4場面 終わり
第5場面 新しい世はもう始まっていることについて
魂の成長
イー 古い地球が生まれ変わり、新しい地球になることはよくわかったのですが、そうしますと、今のこの地球での私たちの生活というものが、なにか無意味なもののような気がしてきたのですが。
渡ー 「世の終わり・新しい地球」がおとずれるという事実が、人々の間に広まるにつれて、そのように考える人も出てくるでしょうね。たとえば「もうすぐこの世が終わるなら、仕事も勉強も、なんの役に立つ?努力してもムダなだけ・・・」とか「やりたいようにやって、遊びまくろう。どっちみちすべては消え去るんだから・・・」なんて思ったりしてね。
イー はあ。
渡ー しかし、心の隅に、こんなネガティブな考えがチラリと浮かんだりしますと・・・、それは大変なまちがいなんです。なぜかといいますと、現象面、肉体的、物理的次元での、いまのこの世界はたしかにクリーニングによって消滅しますが、しかし、魂の次元というもっと本質的な観点から見ますと、古い世から新しい世へと、まっすぐに一本の道が連続しているんですよ。
イー はい、・・・。
渡ー たとえば、赤ちゃんのことを考えてみてくださいよ。赤ちゃんは、おかあさんのお腹の中で外の世界にでるために、ドンドンと成長するでしょ。でも、もしその赤ちゃんがおかあさんのお腹の中の生活を気に入ってしまって成長するのをやめて、遊んでばかりいるとどうなりますか?
イー 体の準備ができなくて、生まれ出ることができなくなると思います。
渡ー そうでしょ。それと同じように私たちも今、この地球で生活して、いろいろなことを学びながら、新しい地球に生まれ出るために魂をドンドンと成長させているところなんですよ。そんな時に「どうせもう終わるんだから・・・」とヤケクソな気持ちになり、魂の成長を止めて遊んだりしていたら、終わるものも終わりませんし、新しい地球に移行するための学びの期間が長くなるだけですよ。
イー なるほど、そのような気持ちで生活しますと、言ってみれば未熟児の赤ちゃんみたいになってしまうわけですね。ひょっとして、もし魂が未成熟のままで新しい地球に移行したとしますと、波動が合わなくて大変で、ちょうど早産で生まれた赤ちゃんのように、しばらくは保育機のようなものに入って成長するのを待たなければならないかもしれませんね。
渡ー (笑い)魂の保育機があるかどうかはしりませんが、象徴的な意味で、そのようなこともあるかもしれませんね。
イー ということは、世の終わりが来るのを理解した上で、けっしてヤケクソにならずに今の日常生活をきちっと行い、魂を成長させなければならないというわけですね。
渡ー そのとおりですよ、極端に言いますと、実はそれぞれの人の魂の学びにとって一番適した環境は、その人自身の日常生活の中にあるんですよ。そしてその場には、その人にとって必要な、真実に目覚めるための試練が必ずありましてね、それをのりこえることによりまして魂は成長していくんですよ。
イー そうですか、今の私のいるところが私にとって最良の場所ということですね。
日常生活の中の新しい世の芽
渡ー はい。ですから、あなたが今、学生であれば、今、自分が取り組んでいる勉学をきちんと行う。社会人の方であれば、今の仕事に真剣に取り組む。主婦の方は家事に・・・・というように、日常の生活、仕事をきちんと果たしていくことは、きわめて大切なことなんですよ。それは魂にとってもそうですが、また、新しい世の芽も、すべて、この、日常の「たしかな生活」の中にあるんですよ。
イー はあ、新しい地球も、もう日常生活の中に出てきているわけですか?
渡ー ええ、そうなんです。また、それと同時に、私たちが日常の生活や仕事を淡々と行いますと、その中に、私たちはいろんな形で、新しい世の価値観を見いだしているんですよ。これはいいなあ、とか、今はこうだけれども、本来はこうあるべきだなあ、とか思い、行動していることが、じつは新しい世の基礎づくりを、すでに始めているんですね。ですから、古い世の終末だからといって、どこかへ逃げて行こうとか、日常生活を離れた特殊な行動をとる・・・などという必要は少しもないんです。それどころか、これらは「宇宙の眼」から見た事実とはおよそかけ離れた「浮いた心」から生ずる誤った行動なんですよ。
イー それは、まるで「青い鳥」の童話の話と同じですね。チルチルとミチルが、青い鳥という幸せをさがして旅に出るんですけれども、結局それは自分たちの家にいた・・・私たちも、理想の地球、本来あるべき生活というものをさがして苦しむのですが、それは私たちの足元の日常生活の中にあった、というわけですね。
渡ー まさにそのとおりですよ。私たちは「その日、その時」まで、淡々と、正しく日々の生活を送り、その中で新しい地球の基礎づくりをする。そして、宇宙船が天空を満たす「その時」に、はじめて、古い世のすべてをすてて、集合地点・乗船地点へと向かえばいいわけですね。
イー はい、わかりました・・・。今のお話をうかがいまして、なんだか、遠い宇宙旅行から、ようやく家に帰ってきたような・・・、ホッとした気持ちがしています。
渡ー そうですね、UFOや宇宙人、新しい地球のことを知れば知るほど、けっきょくは私たち個人個人の日々の生活に帰ってくるのですね。・・・これからはね、古い地と人類の、今まで蓄積されたカルマが噴き出すにしたがいまして、世の中の混乱は、ますます激しくなっていくでしょう。そして、いろいろと予言めいたことを言う人や、あるいは、われは救世主なりという人も現われたりするかもしれませんが、しかし、これらのことに心を踊らされたりしてはいけないんです。真実というものは、誰かがこう言ったからそうに違いない、とかのように請け負うものではなくて、私たち一人一人の心に直接響くものなんですよ。また、私たちの心は、真実を見抜く偉大な力・直感力(インスピレーション)を、みな平等 に持ってるんですよ。
イー なるほど、真実は問屋さんを通して得るものではなくて、私たち自身が、自らの直感によって直接自分のものにしなければならない、ということですね。
渡ー そのとおりですよ。そして、その直感力はね、なにか特別な修業とか、遠いチベットなどへ行くことによって生まれるわけではなく、ごくあたりまえの、平凡な日常生活に真剣に取り組む中で養われていくわけですよ。しっかりと地に足をつけて生活をしていますとね、その日常というたしかな基礎の中に、古い世と新しい世をつらぬく私たちの「直感の力」は、確実に大きく育っていくのですよ。
イー はあ〜、私たちはつい平凡な日常というものを軽く考えてしまって、だらけた生活をおくってしまいがちですが、本当は日々の生活に、しっかりと取り組むこと自体が修業のようなものなのですね。
光で地球をおおう
渡ー そうですね。そして、新しい世の光は、さきほども言いましたように、もうすでに私たちの身のまわりにあふれていましてね、私たちが心をそちらの方へふり向けさえすれば、いつでも、どこでも感じることができるのですよ。大切なことは、今、日常のたしかな生活の中にこの新しい世の光を感じて、そして、今度は、それを、みずから発するバイブレーションとして、世の中に広げていくべきときにいるということですよ。
イー なるほど、生活の中であふれている新しい地球のバイブレーションを感じとり、今度はそれぞれの人が、その光の増幅機となって、地球をおおっていけばいいわけですね。そうしますと、地球は新しい光でイッパイになりますね。
渡ー そうそう、そうなるとすばらしいですね。そのことに関しまして、こんなメッセージもありますよ。少し長いですが読んでみますとね、
「新しい世のバイブレーションは、私たちがつくる。
『バイブレーションは、物質の中を、《創造する光》として通過します』------この言葉の意味が、今、わかった。
新しいバイブレーションは、私たちの心の中に《思い》としてまず出現する。
この《思い》を、小さなことだからと軽く見すごさず、日々祈り、あたため、自然の流れの中でふくらませていくと、やがて、それは、言葉となり、行動となって発せられる。
そして・・・、勇気をもって、この行動を、今の、この世の中、身のまわりの中で展開していくことによ� �、それは、今までの地球になかった、まったく新しいバイブレーションとして輝きだす。
〈心の中の黄金の光〉〉-----その人より発せられた新しいバイブレーションは、天地を貫き、まわりの方々の真の心を直接にうち震わせる。そして、またそこに、新しいバイブレーションが発せられる・・・。
このようにして、まず、新しい世のバイブレーションが、地球全土を覆う光となりこの《創造する光》が、新しい世界の、新しい次元の物質的表現を創っていくのである。
だから・・・、世界が新しくなるには、まず、一人一人の心の中の、たとえ小さな・・・と思われるものであっても、初発の思いが、とても大切である。そして、それを展開していくにあたっては、けっしてあせってはならない。自然の流� ��の中に・・・。
今はもう、根本のカルマが解け、新しい地球の国づくりが完成しているときなので自然の流れに沿っていけば、必ずその思いは、それにふさわしい展開をとげ、思ってもみなかったような実を結び、また、新たな道を開いていく・・・。
ここで大切なのは、けっして"他に頼る心を起こすな"ということ。あなたの思いは、あなたの日々の祈りの中に、ふくらませていくのである。
他に頼ることは、せっかくの思いを、古い世のバイブレーションで汚してしまうことである。
他に頼り、だれかが確証を与えてくれたから進もう・・・というのではない。それでは、あなた自身が自由意志をもって、地球人としての肉体をもって、そこに存在している意義はなくなる。
あな� ��の魂からなるすなおな思いを大切にせよ。
その思いは、この全宇宙の中で、まさに、今、あなたの心にしか存在しないものなのだ。
わが身を卑下することもなく、また、高慢になることもなく、日々の真の祈りの中で、その思いをふくらませ、行動し、新しいバイブレーションとして輝かせ、やがては、新しい世の、新しい次元の物質表現までもつくっていく・・・。
今のあなたの、その小さな《思い》から始まるこのすばらしいドラマはあなたにしかできないことであり、また、それが・・・、実は、すべての創造主であられる天の神様の望んでおられることなのである。
〈バイブレーションは、新しい世の光として、新しい次元の物質表現を創造する〉
そして、そのプロセスに点� ��するのは、あなたの小さな思いであり、それを実行にうつす《行動》である」
「思い」は地球を創る
イー なるほど、一番大切なのは、私自身の「思い」と「行動」なのですね・・・。
渡ー そうなんですね・・・、もう一つ、このようなメッセージありますよ。
「新しい世の肉体も、今のあなたの思い、バイブレーションによってつくられる。 粗雑で低いバイブレーションにおいては、物質は、色や形、音、臭い、味等、いわゆる五感によって感得されるが、より精妙なるバイブレーションにおいては、これらさまざまな感覚の区別をする必要がなくなり、総合的全体として感得される。
しかも、物質のあり方さえ固定したものではなく、その場のバイブレーション、そこにいる人々のバイブレーションによって、表現形態は変化してゆく。(物質表現が、人々の精神、心のあり方に即応して反応し、変化する)
われわれは・・・、このような、新しい世の物質表現の基盤となる新しい世のバイブレーションを、今、この場で、この今の世の中で語り、行動することにより・・・・その基礎を築いていくのである。
そして、その根元は、小さな� ��子、あなたの心に湧く《一つの思い》なのだ」
イー はあ〜、そうですか、いままでは新しい地球をつくっていくのだといわれましても抽象的イメージしか湧かなかったのですが、新しい地球をつくるというのは、象徴的な表現でも比喩でもなくて、今現在、私たちが、私たちの思いと行動で、新しい地球と、その物質をも現実につくっているわけですね。
渡ー はい、すごいことでしょう。大切なことですので、くりかえし言いますが、新しい世の基礎は、確実に、今のこの古い世の、私たち一人一人の生活の中にあるんです。私たちは、平凡な日常生活の中に、新しい世の光を見出し、それを、自分のできる形で周囲の人々に伝えていく・・・。この、だれにでもできる簡単な行動が、人類意識を大きく変えていくことになるわけですよ。たかが自分一人の思いなど・・・、という思いがよぎった時は、前に言いました「百匹目のサル」の話を思い出してほしいですね。
新しい世の波動を語る
イー そうでした、たった一匹のサルの行動が、全体に影響するのでした。
渡ー ええ、それはなぜかといいますと、私たちの心の奥は、人類意識、地球意識というべきものにまでつながっていて、お互いに触れあい、全体として、「一つ・アットワン」なのですよ。ですから新しい地球の光を広げるには、むずかしく考えずにね、すなおな気持ちになり、心に正しいと響いたことを、そのままに語り行動していくだけでいいわけですよ。
イー なるほど、そうですか・・・。たとえば、どのようなことをしていけばいいのでしょうか?
渡ー それは、それぞれの人の自由でね。話すのが得意な人は語り、文章が得意な人は書き、絵が得意な人は絵で、音楽が得意な人は音楽で・・・、というように、心に感じた「新しい世」を、その人その人の得意な分野で、思いのままに表現していけばいいのですよ。たとえ、自分にはなんの能力もなく、行動するだけの時間やお金の余裕もない・・・という人がいても、自分の感じることを、そのままに、身のまわりの人に語るだけでもいいんですよ。いやあ、それが一番大切なことでしょうね。
イー そうですね。
渡ー 新しい世を感じ、そしてそれを語ることは、本来、大きな喜びでね、私たちは、その喜びのままに、すなおに新しい世を語って、行動していけばいいのですよ。そうすれば、天からの援助もありますからね。
イー 天から援助していただけるのですか?
渡ー はい。このようにいわれていますよ「あとは、すべて、あなたがたの働きしだいです。私たちは、いくらでも援助する用意があります」
イー いくらでも援助していただけるのですか、それは心強いですね。
渡ー そうでしょ、無限の援助ですよ。しかしね「あなたがたの働きしだいです」と言われているように、こちらが働かなければ天でも援助したくてもできないですよ。そうでしょ。
イー はあ・・・。
渡ー たとえば、あなたが子供に絵を描くのを教えるとしますね。その時、もし子供が白い画用紙をながめてばかりいて、線ひとつ描かなかったら、教えようにも教えられないでしょ。その子が、なにか描きはじめて、そこで「ここは、こうすれば」とか「この色は、もう少し濃いほうがいいよ」とか助言することができますが、それまでは助けたくても助けられない。それと同じでね、もし天の援助で、あなたに真を語る場を用意されたとしますね、しかし、いくらその場がありましても、あなたがそこに行かなかったり、行っても黙っていたのでは、天では、もうそれ以上援助することができなくなるわけですよ。
イー ほんとうですね。やはり、私たちが動かないといけないわけですね。
渡ー そうなんですよ。そして、あたえられた場で、ちゃんと語りますと、今度はまた新たな援助、たとえばその語るべきことを霊感で送られたりするわけですね。
イー はあ、それで「あなたがたの働きしだいです」と言われているのですか、こちらがしっかりと行動に移せば移すほど、どんどんと、無限に援助していただけるわけですね。
渡ー そいうことですね。これでいかに思いを行動に移すことが大切なことか、理解していただけたと思います。
イー はい。
二つの輪が重なる時
渡ー ・・・そうして、みなさんの「思い」と「行動」により、新しい光が、地上をおおっていきますとね、これが「地の黄金の輪」となるわけですよ。それから、その上の方、地上から少し離れたところに、天空をとりまく「天の黄金の輪」があるわけです。この天の輪は、具体的には天を覆いつくす円盤・宇宙船であり、これはもう完成されているんです。これに対しまして、さっきの地の黄金の輪は、地球全体を包みこむ人類意識、地球意識であり、この輪は、今言いましたように、できあがっていく途上にあるわけですね。
イー はあ、二重の黄金の輪が、地球の周りにあるわけですね。
渡ー そうですね。これに関してのメッセージがありますよ。
「私たちが、つぎつぎに目覚め、真・心で感じた真実をまわりに語っていくことにより・・・、
人類意識の変革はつぎつぎと進み、この"地の輪"は、完全なものとなっていく。
すなわち、地球のバイブレーションは、上昇していく。
それと同時に・・・、
天の輪は、どんどん地へと近づき、ますますその輝きを増してゆく・・・。
そして・・・、
やがて、この二つの輪は結ばれ、一体となる。
そのときが、"その時"である。
天の神様・宇宙創造神が長年待ち望まれた、地球が、太陽系に、宇宙に、仲間入りできるときである。
天の輪は、地に近づき� ��つあり・・・、天は、《その時》を、いまかいまかと待ち望んでおられる」
と、このように言われているんですね。
イー なるほど、天では、私たちが「地の黄金の輪」を作るのを、ずーと待っていただいているわけですね。もっと真を語って「輪」を完成させないといけないですね。
渡ー そうですね、ぜひお願いしますよ。最後にね、このメッセージを読んで終わりにしましょう。
「どのような役であろうと・・・、天では、これは大切、これは軽い・・・というようなことは、ないのです。
天では、すべてが大切な役であるが・・・、ただ、もっとも大切なことは、どのような役も、すべてが、清い手、浄い手で行なわれなければならない・・・ということです。
そして・・・、これらの役のすべては、宇宙船への乗船準備です。
カルマは、もうすでに、すべて解かれております。あとは、ただ、それらが、出て消えていくだけです。
人は、みな、もうすでに、アルスの人としての魂に、完全に生まれ変わっているのです。
そして、あ とは、カルマが出ていけば、自然に、その人自身が、みずからそのことに、目覚め、気づくのです。
乗船のためには・・・、バイブレーションを高めることです。
バイブレーションを高めるには・・・、思いを、いつもいつも、天空に待つ私たちの方に向けてください。
私たちは、いつもいつも、あなたがたに語りかけています。眼の開いた人から、どんどんと、私たちの語りかけを聞くでしょう。
私たちは、待っています。
万感の思いを胸に、変わりゆく地球を眺めつつ、待っております。
いつも呼びかけておりますが、あなたがたからの呼びかけが、まだまだ足りないのです。
あなたがたの呼びかけが、さらに強く、広く、大きくなってくるにつれて、私たちは� �もっともっと地に近づいてゆくことができます。
そして、やがて、天をとりまく黄金の輪と、地をとりまく黄金の輪が、正しく結ばれるときがくるでしょう・・・・。私たちは、その日の、一日も早くきたらんことを、願っております。
あとは、すべて、あなたがたの働きしだいです。私たちは、いくらでも援助する用意があります。
あせることなく、淡々と、浄い手で、つねにみなに愛の心をもって、あなたの役を進めてください。
乗船の日の、すなわち、全人類の救いの日の、一日も早くきたらんことを。」
第5場面 終わり
「その日、その時の空」 終わり
-
編集後記
この本は、1980年ごろより、私たち編集部が渡辺大起氏よりお聞きしたお話しや、過去に何度も行われました講演会の記録テープを参考にして、なるべくわかりやすいようにインタビュー形式に編集したものです。縁あって読んでいただいた方に、少しでもここに書かれていますような、宇宙の方々からの「愛」を感じていただければうれしく思います。
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